ドイツで成功を掴めるか ブンデスにやってきた“フィルミーノ風”FW

昨季までザルツブルクでプレイしていたダブール photo/Getty Images

セビージャから加入

現在リヴァプールで大活躍を披露するブラジル代表FWロベルト・フィルミーノといえば、ドイツ・ブンデスリーガで名を挙げた選手だ。2010年に19歳でブラジル・フィゲイレンセからホッフェンハイムにやってきた彼はチャンスメイカーとして頭角を現し、在籍4年半で49ゴール36アシストを記録。そのままリヴァプールへとステップアップを果たした。

そんなフィルミーノのプレイを彷彿とさせるFWがまたホッフェンハイムにやってきたと、ブンデスリーガ公式サイトは1人の選手を紹介している。今冬セビージャから加入したイスラエル代表FWムナス・ダブールだ。現在28歳のダブールはセンターフォワードを主戦場とする選手。今季加入したセビージャでは半年でリーグ戦出場わずか2試合とフィットしなかったが、昨季まで所属したザルツブルクでは通算128試合に出場し72ゴール31アシストを記録している。

ではいったい、ダブールのどのあたりが“フィルミーノ風”なのだろうか。それは両者のプレイスタイルに似通った点があるためだ。フィルミーノは本来のストライカーとしての役割を疎かにすることなく、中盤まで降りてゲームメイクをしたり、前線からの激しいプレッシングもできるCFとして知られている。その点、ダブールもセビージャ以前のチームでは同じような役割をこなしており、“CFらしからぬCF”としてチームに貢献してきたストライカーなのである。ゴールとアシストを両立できる選手という点においても、この2人には似通った点があると言えるだろう。ゆえに、ブンデス公式はダブールのことを“フィルミーノ風”と呼んでいるわけだ。
加えて、この2人は身長もほぼ一緒。フィルミーノが181cmなのに対して、ダブールは182cmだ。CFとして決して大柄とはいえないものの、プラスアルファの要素で違いを生み出すストライカー。経歴や国籍こそ違えど、あまり見ないタイプのCFである彼らがホッフェンハイムという意外なワードでさらに繋がったというのは非常におもしろい。

はたして、ダブールはフィルミーノのようにドイツで成功を掴むことができるのだろうか。かつてブラジルのテクニシャンが活躍した実績のあるホッフェンハイムは、彼にとってやりやすい環境が整っているはず。ブンデスリーガの後半戦は、ドイツ南部の街にやってきた“フィルミーノ風”FWのプレイにも注目だ。

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