リベロの皇帝・長谷部誠がピンチ? 揺らぎ始めた“3バック”へのこだわり

フランクフルトの長谷部 photo/Getty Images

後半戦はポジション争い激化か

ニコ・コバチがチームを指揮した頃よりフランクフルトでは3バックが代名詞のような存在となり、そこでリベロの仕事をこなす長谷部誠は常にドイツ国内で高い評価を受けてきた。

ベテランらしい冷静な読みと、中盤を本職としてきた技術を活かして攻撃の出発点にもなる。35歳を迎えた段階でキャリアベストとも言える時期を過ごしてきたのだ。

ところが、その3バックにメスが入るかもしれない。フランクフルトはリーグ戦直近7試合で1分6敗と大きく崩れており、前半戦最後のパダーボルン戦では4バックへ切り替えている。独『Hessenschau』は、この判断が長谷部の立場を変えることになるかもしれないと伝えている。
4バックを選択した場合、フランクフルトではダビド・アブラハムと得点力も高いマルティン・ヒンテレッガーがセンターバックの候補となる。リベロのポジションはなくなり、長谷部のセンターバックにこだわる必要もないのだ。

そうなった場合は中盤に戻ることになるが、こちらはセバスティアン・ローデ、ドミニク・コール、ジェルソン・フェルナンデスと選択肢が多い。長谷部もポジション争いに巻き込まれることになるだろう。

長谷部自身はリベロ、ボランチの両方をこなせる準備を整えるつもりのようだが、皇帝とまで呼ばれたリベロのポジションがなくなるのは痛い。指揮官アディ・ヒュッターはシステムを切り替えていくのか、後半戦は長谷部の立場に変化があるかもしれない。

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