今や欧州屈指の指揮官となったサッリとアッレグリ 期待されていなかった過去

欧州屈指の指揮官へと成長したアッレグリとサッリ photo/Getty Images

「当時は誰も我々のことを信じていなかった」

近年の功績により、今や欧州を代表する指揮官となったマウリツィオ・サッリとマッシミリアーノ・アッレグリだが、かつては周囲から全く期待されていなかったようだ。

ジョゼップ・グアルディオラやジネディーヌ・ジダンのように、ビッグクラブで監督キャリアをスタートさせ、最初から華やかな道を進む指揮官もいる。ただ、サッリとアッレグリは下積み時代が長く、日の目を見るまで決して平坦な道のりではなかった。サッリがイベントへ出席した際、アッレグリとの懐かしい思い出を明かしている。伊『ITA Sport Press』などが伝えた。

2003年11月16日、後にその名を欧州に轟かせる2人のイタリア人指揮官が初めて顔を合わせた。その舞台はセリエAでなければ、セリエBでもない。さらに2つ下のカテゴリーであるセリエC2(4部リーグ相当)だ。当時、サッリはのサンジョヴァネーゼを、アッレグリは同リーグのアグリアネーゼを率いていた。試合を見るためにスタジアムを訪れたファンも、1000人ちょっとしかいなかったという。
「あの試合は0-0で終了した。ゴールはおろか、枠内シュートすらなかったね。試合終わりに、私は友人にこう言われたよ。『もしお前ら2人が監督をするなら、誰だってできそうだな……』ってね。当時は誰も我々のことを信じていなかった」

その後、サッリとアッレグリは少しずつ結果を残し、着実にステップアップを果たす。前者はナポリやチェルシー、ユヴェントスを率い、昨季は自身初のメジャータイトルとなるヨーロッパリーグ優勝を成し遂げた。一方、後者はミランにスクデットをもたらした最後の指揮官となっており、ユヴェントスでは前人未到のリーグ8連覇を達成してイタリアの絶対王者へと押し上げている。その結果、2人は現在ビッグクラブから引く手数多の指揮官となっている。

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