ここ最近のレアル・マドリードは、選手の獲得以上に放出の面で目立ってきた。昨夏にはFWクリスティアーノ・ロナウドがユヴェントスへ移籍しており、この動きも大きな話題を呼んだ。
ロナウドが向かったのはセリエAだったが、多いのはプレミアリーグへ向かうケースだ。英『The Sun』は、この6年間でプレミアリーグのクラブがレアルに2億3000万ポンドもの移籍金を支払ってきたと取り上げている。
しかも、思ったほど結果を残せていない選手が多い。同メディアは2013年夏にMFメスト・エジルがアーセナルへやってきたところからカウントをスタートさせているが、アーセナルはエジルに4200万ポンドの移籍金を支払っている。
エジルは輝きを放ったシーズンもあったが、ここ最近はポジションを確保することに苦労している。レアルでは絶対的なチャンスメイカーだっただけに、現状にサポーターは納得していないはず。高給取りな部分ばかりが注目され、パフォーマンスの方は今ひとつギアが上がってこない。
その1年後にはMFアンヘル・ディ・マリアが5970万ポンドもの移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに加入。ところが全く結果を残せず、1年でパリ・サンジェルマンへと去っている。
2017年にはサイドバックのダニーロが2650万ポンドの移籍金でマンチェスター・シティへ。こちらもヒットとはならず、マンCの右サイドにはカイル・ウォーカーが君臨していた。ダニーロは2年でユヴェントスへ去っている。
同じ年にはFWアルバロ・モラタが6500万ポンドの移籍金でチェルシーに加入。待望の点取り屋加入となったが、モラタはプレミアのスタイルにフィットしなかった。批判を浴び、1年半後にアトレティコ・マドリードへとレンタル移籍している。
昨夏にはMFマテオ・コバチッチがチェルシーへ移籍。当初はレンタル移籍だったが、チェルシーは今夏に4000万ポンドを支払って完全移籍での獲得を実現させている。
同メディアはどれも効果的ではないと厳しい評価を下しており、確かに大成功と呼べる選手は多くない。コバチッチも今季は存在感を強めているが、それでも4000万ポンドの働きにふさわしいかは微妙なところ。
レアルに所属していたタレントと聞けば評価は自ずと上がるが、そうしたタレントたちをプレミアの各クラブは上手く活かせていない。この6年で得をしているのはレアルの方か。
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