バルセロナ、マンチェスター・シティなど強豪とされるクラブは中盤に創造性あるMFを多数配している。バルセロナならフレンキー・デ・ヨング、マンCならケビン・デ・ブライネらがそうだが、リヴァプールの中盤は一味違う。
リヴァプールの中盤にはワールドクラスと呼べるチャンスメイカーはいないが、とにかく走ることをやめないモンスターたちがいる。中盤でファイトし続ける能力は他の強豪クラブを上回っており、シンプルながら圧力は恐ろしい。
英『The Sun』にて元イングランド代表FWアラン・シアラー氏が“ファブ・スリー”と絶賛したのは、ジョルジニオ・ワイナルドゥム、ジョーダン・ヘンダーソン、ファビーニョの3人だ。
リヴァプールのファブ・スリーといえばモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノの3トップを思い浮かべる人が多いだろうが、リヴァプールにはもう1つのファブ・スリーがあるということだ。ユルゲン・クロップのチームを完成させるには中盤のファイター3人が必要不可欠なのだ。
「シティ戦ではリヴァプールのエンジンとなる選手たちが本当の違いを生み出した。ファビーニョ、ワイナルドゥム、ヘンダーソンがリヴァプールのゲームをコントロールしていたんだ。彼らはトップクラスのMFに求められる全てのことをおこなった。守備、チャンスメイク、ゴールとね」
シアラー氏はこのように絶賛しており、マンCとは全くタイプの異なる中盤トリオでゲームを巧みに支配してみせた。ナビ・ケイタ、アレックス・オックスレイド・チェンバレンら攻撃面で違いを生み出せるMFも控えているのだが、クロップは大一番で必ずファビーニョ、ヘンダーソン、ワイナルドゥムのトリオを起用してくる。
ファビーニョは中盤の底で相手を潰し、ヘンダーソンはチームの主将として絶えず走り続ける。ワイナルドゥムは前線にも顔を出せる選手で、ボールを運ぶ技術も備えている。ただ、ワイナルドゥムも尽きることのないスタミナが魅力の1つであることに変わりはない。
リヴァプールに存在する2つのファブ・スリーこそ、悲願のプレミア制覇とチャンピオンズリーグ連覇を成し遂げるカギとなる。
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