不得意な右足でチームの窮地を救ったユーヴェ10番 珍記録も誕生

ユヴェントスの10番を背負うディバラ photo/Getty Images

チームが苦しい時に結果を残す、これぞ10番

ユヴェントスは10日、セリエA第12節でACミランと対戦。両チームともに一歩も譲らず、なかなかゴールネットを揺らせない時間帯が続いたが、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラが77分に値千金の決勝ゴールを決め、ホームのユヴェントスが1-0で勝利を収めた。この結果、ユヴェントスは2位インテルと勝ち点差「1」のまま、きっちり首位をキープしている。

クリスティアーノ・ロナウドに代わり、55分からピッチに立ったディバラ。ゴンサロ・イグアインの落しをペナルティ・エリア手前で受けると、巧みに相手DFをかわしてエリア内で侵入し、利き足ではない右足ではあったが、落ち着いてゴールに流し込む。クラブ栄光の背番号である「10」を背負った若きエースがチームの窮地を救ったのだ。

試合後、伊『sky sport』のインタビューに応じたディバラは、試合を「誰がゴールを決めたとかは関係ない。僕らにとって、勝利こそが重要だったと思う。僕たちはこの試合で、最高のパフォーマンスだったとは言い難いけど、1番の目標であるスクデット獲得のためにも、あらゆる手段を用いて勝利を手にする必要があったんだ」と振り返った。
このミラン戦でファインセーブを連発した守護神を大絶賛。「今季、ミランは素晴らしいスタートを切れていないが、彼らはミランなんだ。相手に問題を引き起こさせるだけのクオリティを持った選手がいて、素晴らしいチームだよ。でも今日の試合では、シュチェスニーが本当にうまくやってくれた」と話している。

さらに、自身のゴールについては「僕が右足で得点するなんて、誰も期待していなかっただろうね! ボールをあそこに置いてしまったから、右足でなんとかしなければならなかったんだ。でも、幸運にもうまくいったよ」と明かした。

また、この一戦で勝利の立役者となったディバラだが、これまで実現することはなかった珍しい記録も達成していたとのこと。データサイト『Gracenote』によると、リーグ戦において、ロナウドに代わって途中出場を果たした選手が決勝ゴールを挙げたのは、今回のディバラが初めてとのことだ。チームが苦しい時に結果を残してみせる、これぞ10番といったところだろうか。

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