FIFAから今夏、来冬と2度にわたる補強禁止処分を受けたチェルシー。これにより今季は若手選手を中心にチーム作りを行なっている同クラブだが、ここまでリーグ戦4位と成績は悪くない。MFメイソン・マウントやFWタミー・エイブラハムらが頭角を現したことで、彼らを抜擢したフランク・ランパード監督の評価はうなぎのぼりだ。しかし一方で、やや気になるのはここまでリーグで14失点を喫している守備陣。最近はある程度まとまってきた印象こそあるものの、ここを改善しない限り今後数年で優勝を目指すのは少々厳しいか。
そんな中、チェルシーの元スカウトであるパイエット・デ・ヴィッサー氏はそんな守備陣を救う存在が、過去に同クラブが手放してしまった若手の中にいると話している。それは2017年にボーンマスへ完全移籍したオランダ代表DFネイサン・アケだ。英『talkSPORT』によると、同氏は補強禁止処分が明け次第、チェルシーはこの24歳を買い戻すべきと主張し次のように語っている。
「アケは今でもチェルシーでプレイしているべきだった。彼はとても良い選手だよ。優れた洞察力とプレイのタイミングの良さを持っている。チェルシーが彼を買い戻すことを願っているよ。チームにとって完璧な選手だ」
かつてFWアリエン・ロッベンの獲得に携わり、MFサロモン・カルーやMFジョン・オビ・ミケルといった選手をチェルシーに紹介した“伝説のスカウト”であるデ・ヴィッサー氏。同氏はアケも彼らと同様にスターとなる素質を備えている選手だと考えているようだ。
チェルシーを離れた後にその才能を開花させ、今ではボーンマスの守備陣に欠かせない存在となっているアケ。それだけに再獲得は難しいかもしれない。しかし『talkSPORT』によると、彼の完全移籍に関する契約条項内には買い戻し条項が盛り込まれているとのこと。チェルシーがこれを行使するとなれば必要とする移籍金は3900万ポンド(約54億7000万円)程度。プレミア屈指のDFがこの価格なら、チェルシーは再獲得を検討するのもアリだろう。
はたして、将来この24歳はチェルシーに帰ってくるのだろうか。なかなか失点を減らせない守備陣を救うのはこの男かもしれない。
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