昨季のサプライズを再び フランクフルトに新たに現れた“3人”の強烈FW

フランクフルトのバス・ドストとパシエンシア photo/Getty Images

長谷部&鎌田も欧州の舞台で暴れてほしい

6日のブレーメン戦でリードを守りきり、2-1で勝利を収めておけば……。フランクフルトの指揮官アディ・ヒュッターがそう悔やむのも当然だ。フランクフルトはブレーメン戦で後半アディショナルタイムに失点してしまい、2-2で引き分けた。もしあの試合に勝っていれば、現時点で勝ち点16となって首位ボルシアMGと並んでいたのだ。

長谷部誠、鎌田大地が所属するフランクフルトは現在8位となっているが、今季のブンデスリーガは混戦だ。フランクフルトと首位ボルシアMGの勝ち点差は僅かに2点しか離れていない。フランクフルトもまずまずのスタートを切っているのだ。

独『Bild』もフランクフルトが再び欧州カップ戦出場権を掴むかもしれないと取り上げているが、今節もレヴァークーゼンを3-0で撃破するなどフランクフルトは好調だ。大きいのは、新たにチームの中心となりつつある3人のアタッカーの存在だ。
ここまでチームトップの5得点を挙げるFWゴンサロ・パシエンシア、それに次ぐ3得点を挙げる新戦力のFWバス・ドストとアンドレ・シウバ。今のフランクフルト攻撃陣はこの3人が引っ張っている。

昨季フランクフルトはヨーロッパリーグでベスト4まで駒を進めたが、これはアンテ・レビッチ、ルカ・ヨビッチ、セバスティアン・ハラーの超強力3トップがいたからだ。今夏には3人とも移籍してしまい、フランクフルトは代わりとなるアタッカーを探す必要があった。パシエンシア、バス・ドスト、アンドレ・シウバには彼らの穴を埋める存在になるだけのポテンシャルがある。

あとは周りがどれだけサポートできるかだ。日本代表に招集されるようになった鎌田にも一層の奮起が求められる。鎌田の場合はテクニックこそ評価されているが、まだリーグ戦でゴールがない。今後ポジションを守っていくには得点に絡んでいく必要があり、鎌田も得点力を上げることができればフランクフルトは本当にヨビッチらの穴を埋められるかもしれない。

ヨーロッパリーグの戦いを挟み、27日には首位ボルシアMGとの戦いが控えている。一気に順位をひっくり返すチャンスだが、長谷部と鎌田を擁するフランクフルトは再びドイツと欧州で注目を集める存在となれるのか。ヨビッチらが抜けたからといって、彼らが大幅にグレードダウンしたと決めつけるべきではない。

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