サンチェス、イタリアで再起を図るも なかなか断ち切れない“負の連鎖”

負傷により長期離脱を余儀なくされるかもしれないサンチェス photo/Getty Images

退場処分の次は負傷離脱

インテルで再起を図るチリ代表FWアレクシス・サンチェスに、早くも暗雲が立ち込めている。

これまでバルセロナやアーセナルといったビッグクラブで、ゴールやアシストを量産してきたサンチェス。2018年1月にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、近年苦しい戦いを余儀なくされてきた名門の復活に一役買うことが期待された。しかし、マンUでは度重なる怪我に悩まされ、これまでのようなパフォーマンスを披露することができず。1シーズン半で45試合5ゴール9アシストと、あまり結果を残すことができなかった。

こういった状況もあり、サンチェスは今夏の移籍市場でインテルへのレンタル移籍を決断。2011年にウディネーゼを退団して以来、8年ぶりにセリエAへ復帰することとなった。これまでの汚名を返上すべく、新天地での意気込みなどを明かしており、移籍後初スタメンを飾った第6節サンプドリア戦では絶妙な抜け出しから待望の初ゴールをゲット。この調子で、今後のさらなる飛躍が期待された。
しかし、完全復活への道のりはそううまくはいかない。得点を記録したサンプドリア戦で、ダイブなどにより2枚のイエローカードをもらい、46分に退場処分。次節に控えた王者ユヴェントスとの大一番で(1-2で敗戦)、欠場を余儀なくされることとなった。そして、サンチェスにさらなる悲劇が襲う。

今回の代表ウィークでチリ代表に招集されたサンチェスは、12日に行われたコロンビア代表との国際親善試合で左足首を負傷。アルゼンチン『TyC Sports』など複数のメディアによると、その後の検査で腱の脱臼と靭帯を損傷していることが判明したという。今後はイタリアへ戻りさらに詳しい検査を行い、負傷状況や手術の可否により、少なくとも2ヶ月の離脱を余儀なくされる可能性があるようだ。リハビリなどを含めて、「実質的に彼の2019年は終了した」と伝えている。イタリアでも踏んだり蹴ったりとなっており、サンチェスのなかなか断ち切れない負の連鎖や茨の道はまだまだ続いてしまうかもしれない。

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