元イングランド代表のデイビッド・ベッカムといえば、右サイドからの息を呑むほど美しいクロスで数多くのゴールをアシストしてきた名手だった。フリーキックやコーナーキックも担当し、ベッカムの右足がチームに与える影響はとてつもなく大きかった。
今、そんなベッカム級のボールを蹴る選手がサイドバックにいる。リヴァプールなどで活躍したダニー・マーフィー氏が絶賛したのが、リヴァプールDFトレント・アレクサンダー・アーノルドだ。アーノルドは昨季もアシストを量産していたが、今季開幕節のノリッジ・シティ戦でもお得意のクロスからゴールをアシスト。アーノルドの右足がリヴァプールに与える影響も大きい。
英『TalkSport』によると、マーフィー氏はアーノルドにサイドバックとは思えぬキック精度があると絶賛しており、ベッカム級の精度を誇るとまで語っている。
「トレントのパスやテクニックは長年我々がサイドバックに見てこなかったものだ。私にとってトレントはベッカム以来のキッカーだよ。彼のクロス精度はすでにベッカムと同じくらい良い。セットプレイもクロスも両方信じられないよ。彼のテクニックやパスはサイドバックらしいものではなく、MFの選手が持つクオリティだね」
アーノルドといえば昨季チャンピオンズリーグ準決勝2ndレグ・バルセロナ戦でもコーナーキックから一瞬の隙を突き、ディボック・オリギのゴールをアシストしたのが記憶に新しい。試合を積み重ねることで安定感も増しており、リヴァプールにとって欠かせないサイドバックになりつつある。
今後アーノルドはリヴァプールだけでなく、イングランド代表でもセットプレイを担当していくだろう。サイドバックの位置からベッカム級のボールを次々と供給していく。これが現代型の超攻撃的サイドバックの1つの形なのかもしれない。
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