久保建英、まだまだ課題はあるが…… トッテナム戦で見せた「積極性」

トッテナム戦で80分から途中出場を果たした久保 photo/Getty Images

10分間でシュート3本

30日にアウディカップ2019の準決勝が行われ、レアル・マドリードとトッテナムが対戦した。

レアルは主将のセルヒオ・ラモスを筆頭に、マルセロやルカ・モドリッチ、トニ・クロース、ロドリゴ、エデン・アザールなどがこの試合のスタメンに抜擢。一方のトッテナムもエースのハリー・ケインやソン・フンミン、クリスティアン・エリクセン、トビー・アルデルヴァイレルトといった主力たちが先発に名を連ねている。なお、久保建英はベンチスタートとなった。

立ち上がりに獅子の主導権を握ったのはトッテナム。レアルを押し込む展開が続くと、22分に高い位置で相手のパスミスを拾ったケインがGKと1対1となり、冷静にゴールに流し込み先制に成功した。その後も何度かトッテナムに決定機を作られたレアルだが、GKケイロル・ナバスの好セーブなどもあり、1点ビハインドのままハーフタイムを迎えている。
後半に入ると、トッテナムは頭から9選手を入れ替えたのに対し、レアルはメンバー変更なし。同点ゴールを目指して主力選手たちを継続して起用したレアルだが、試合の主導権はなかなかトッテナムから動かない。すると、ジネディーヌ・ジダン監督は64分にヴィニシウスら3選手、80分には久保ら6選手を投入した。

右サイドMFを任された久保は、約10分間の出場時間で指揮官にアピールしようと相手選手に激しくプレスに行ったり、積極的にボールを受けたりしたが、最初の3〜4分間はボールロストやパスミスが少々目立った。しかし、徐々に試合の雰囲気になれると、84分にはペナルティエリア左手前から左足で鋭いミドルシュートを放つ。これは惜しくもGKのセーブに阻まれたが、その後も85分にこぼれ球を右足でダイレクトボレーシュート、86分には右サイドで巧みなボールキープから中へ切り込みゴールを狙った。いずれもネットを揺らすことができなかったが、わずか10分間の出場時間で3本のシュート(レアルの総シュート本数は22)を放つなど「積極性」を見せた。

試合はトッテナムが先制点を守りきり、レアルに1-0で勝利。ただ久保にとっては、細かいミスなどまだまだ改善点は見られるもののジダン監督へいいアピールになったのではないだろうか。

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