プレミアの中盤で戦える”フィジカルモンスター” マンUが目をつけるMFとは

サウサンプトンのレミナ photo/Getty Images

吉田麻也の同僚はトップ6で戦えるのか検証

現在サウサンプトンに所属するMFマリオ・レミナにマンチェスター・ユナイテッドが関心を示しているとの話題が浮上している。レミナはマルセイユ、ユヴェントスなど強豪クラブでもプレイした経験を持つ25歳のMFだが、プレミアトップ6でプレイできるほどのクオリティを備えた選手なのだろうか。

一部ではマンUがレミナをリストアップしているのはポール・ポグバ移籍に備えてのことと言われている。ポグバの代役を務めるのは簡単なミッションではないが、レミナはトップ6で結果を残せるのか。英『Squawka』が昨季のスタッツから探っている。

まず注目したのはパス精度だ。同メディアは今回レミナをチェルシーMFエンゴロ・カンテ、アーセナルMFルーカス・トレイラ、マンチェスター・シティMFイルカイ・ギュンドアン、昨季までマンチェスター・ユナイテッドでプレイしたMFアンデル・エレーラ、今夏トッテナム入りを決断したMFタンギー・エンドンベレと比較しているのだが、レミナのパス成功率はこの中でワーストの86.03%だ。
1試合平均のチャンスメイク数は0.72回となっており、こちらはトレイラ(0.61回)に続いてワースト2位の数字だ。創造性あるパスを出すことはあまり得意としていないことが分かってくる。もちろん昨季残留争いに巻き込まれていたサウサンプトンと、トップ6を争うクラブではポゼッション率などにも差はある。そこは考慮する必要があるだろう。

そんな中、印象的なのが1試合平均のドリブル成功数だ。レミナは1.28回を記録しているのだが、これを上回るのは昨季までリヨンでプレイしていたエンドンベレ(2.11回)のみ。とはいえリーグ・アンとプレミアリーグではレベルに差があり、比較するのは難しい。エンドンベレの数字は魅力的だが、プレミアでも同じ数字を記録できる保証はない。レミナはボールを運ぶ点においてプレミアでもかなり印象的なMFと言っていいだろう。

また、守備の数字も印象的だ。昨季レミナは1試合平均タックル数が2.68回だったが、これを上回るのはマンUのエレーラのみ(3.46回)。1試合平均インターセプト数では2.4回を記録し、この中で1位の数字となっている。これも守勢に回る機会が多かったサウサンプトンだからこその数字と言えるかもしれないが、ドリブル成功数と合わせて同メディアはフィジカルコンタクトの激しいプレミアの中盤でレミナが戦えていることを証明する数字と伝えている。

デュエル勝率もトレイラの57.19%に次いで高い52.25%を記録しており、中盤でファイトできるタイプのMFと言える。同メディアはポグバというより、パリ・サンジェルマンへ向かったエレーラの後釜候補として興味深い存在とレミナを評価している。数字だけを見ればマンUでも活躍することは可能かもしれない。

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