[トゥーロン国際]2度のビハインドを乗り越え…… U-22日本、PK戦でメキシコ撃破

終了間際に貴重な同点ゴールを決めた小川 photo/Getty Images

初のトゥーロン決勝進出

U-22日本代表は12日、トゥーロン国際大会の準決勝でU-22メキシコ代表と対戦した。

立ち上がりから両チームが積極的に攻撃を仕掛け、目まぐるしい攻守の切り替わりが行われる。そして、中盤では激しいデュエルが繰り広げられるが、メキシコに一歩も引けを取らない日本。高い位置でボールを奪うシーなどもあるが、なかなかシュートまで持ち込むことはできない。メキシコも同様に攻め手を欠いており、堅い展開となった試合は前半をスコアレスのままハーフタイムを迎えている。

しかし後半に入ると、ついに均衡が破られた。右サイドからのアーリークロスをヘスス・ゴディネスに頭で合わせられ、日本はメキシコに先制点を献上してしまった。1点のビハインドを負ったことで、日本は前線に人数をかけ、60分ごろから相手のゴール前まで攻め込むシーンが増えてくる。すると72分、縦パスの落しを受けた田中碧がペナルティエリア手前からシュートを狙う。これは惜しくもクロスバーに阻まれたが、こぼれ球に反応した相馬勇紀が難しいボールを豪快にダイレクトで押し込み、日本がスコアをタイに戻した。
このまま逆転まで持ち込みたい日本だったが86分、一瞬のスキを突かれると、再び右クロスから途中出場を果たしたエドゥアルド・アギーレにニアで合わせれ、メキシコに勝ち越しを許す。ただ、日本は最後まで諦めない。直後の89分、ロングボールから相手DFの裏へ抜け出した小川航基がGKと1対1に。少し角度はなかったものの、これを落ち着いて決め、再び試合を振り出しに戻した。

そして90分では決着がつかず、運命はPK戦に委ねられることに。先攻のメキシコが4人目のキッカーが失敗したのに対し、後攻の日本は5人全員がきっちり成功。5-4でPK戦を制した日本が、メキシコを撃破して初の決勝進出を決めた。

[スコア]
日本 2-2(PK:5-4) メキシコ

[得点者]
日本:相馬(72)、小川(89)
メキシコ:ゴディネス(50)、アギーレ(86)

[スターティングメンバー]
日本:オビ、椎橋(→田中駿 70)、大南、岡崎、田中碧、神谷(→小川 55)、岩崎、相馬、川井(→長沼 80)、高、旗手

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