ベッケンバウアーとクライフをMIX!? 天才司令塔はオランダの”新皇帝”か

アヤックスのデ・ヨング photo/Getty Images

オランダの希望に

30日に行われたトッテナムとのチャンピオンズリーグ準決勝1stレグでも1-0と勝利を収めたアヤックス。彼らをピッチの中央から巧みにコントロールするのが、バルセロナ入りが内定している21歳MFフレンキー・デ・ヨングだ。

プレスを受けてもボールを失わない技術、気の利いたポジショニングなど、21歳とは思えぬゲームメイク力をチャンピオンズリーグの舞台で披露し続けている。おそらくはバルセロナのサッカーにもフィットすることだろう。近年のアヤックスが産んだ最高傑作と言っていいかもしれない。

デ・ヨングにはクラブOBやジャーナリストなど様々な人物から称賛の声が集まっているのだが、英『TalkSport』が注目したのはアヤックスでも活躍した元オランダ代表のアリー・ハーン氏と『De Telegraaf』のバレンティン・ドリエッセン氏の意見だ。
両者ともサッカー界のレジェンドの名前を挙げてデ・ヨングを称賛しているのだが、ハーン氏はドイツの皇帝フランツ・ベッケンバウアー氏を思わせる部分があると語っている。

「彼がPSV相手にやったパフォーマンスを楽しんだよ。笑うかもしれないが、デ・ヨングはベッケンバウアーのような優れたビジョンを持っている。彼にはスピードもパスセンスもある。これは非常に大きな武器だ」

一方でバレンティン氏はアヤックスとオランダサッカー界の伝説である故ヨハン・クライフ氏の名前を挙げてデ・ヨングを絶賛する。

「彼はクライフのようなボールタッチをする。彼が第2のクライフというわけではないが、彼はクライフのクオリティを有している。オランダサッカー界の暗黒期における大きな希望だ」

合わせるとデ・ヨングはベッケンバウアー氏のビジョンとクライフ氏のテクニックを持つ選手ということになる。今季のパフォーマンスを見ればそうした評価も納得できるはずで、デ・ヨングはオランダの新皇帝といったところだろうか。

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