[MIXゾーン]久保建英はやっぱり異次元!? 元U-23代表の反町監督も「質の違いを久々に見た」

ドリブルにパスと、圧巻のパフォーマンスを披露した久保(右)photo/Getty Images

敵ながらあっぱれ「楽しみですし、応援している」

FC東京は28日、明治安田生命J1リーグ第9節で松本山雅FCをホームへ迎え入れた。試合は、2トップを務めたFW永井謙佑とFWディエゴ・オリヴェイラのゴールで、2点を奪ったFC東京が2-0で松本山雅を撃破。開幕戦からのリーグ戦無敗記録を「9」に伸ばし(7勝2分)、首位をキープしている。

この試合で特に輝きを放ったのが、リーグ戦では2試合ぶりにスタメンに名を連ねた17歳の久保建英だ。前半終了間際の44分に絶妙なスルーパスで永井の先制点をアシストすると、76分にはこぼれ球を拾ってPKを奪取。D・オリヴェイラの追加点を演出した。そのほかにも、右サイドからドリブルで切り込み、ポストに直撃するシュート放つなど、90分通して圧巻の存在感を放ったのだ。

試合後、記者会見に出席したFC東京の長谷川健太監督は、この若き逸材について「(久保)建英になんとか1点取ってほしいと思いましたが……」としながらも「それくらい今日の試合は非常にキレがあり、攻撃の起点にもなっていた」と大絶賛。また、敵将である反町康治監督も「翻弄されたと言ってしまうと明日の新聞に載ってしまいそうなので……」と苦笑いしつつ「プレイスタイルは分かっているが、相手を見てポジションを取ったり、相手を見て判断をギリギリで変えたりだとか、少し日本人離れしたところがある。『昨年よりも今年のほうがいいんじゃないの』と(長谷川)健太にも伝えた」と賛辞を送っている。
過去にU-23日本代表の指揮官も務めたこともあり、多くの若手を見てきた反町監督。さらに「質の違いを久々に見た。これからどういう道筋をとってどういう風になるか、この試合のあとに言うコメントではないが、楽しみですし、将来日本を背負う立場になって欲しい。応援しています」と述べた。最後に「(FC東京戦は)もう1試合あるので、海外に行ったほうがいいんじゃないかな(笑)」とも話し、記者陣の笑いも誘った。

そして、試合後のインタビューに応じた久保本人も、今日の出来には手応えを感じていたようだが、ここまでの活躍により、今後は相手チームのさらなる警戒が予想される。久保にとって、本当の勝負はこれからなのかもしれない。「試合を通して良かったと思います」と話しつつ「松本山雅だけじゃなく、ほとんどのチームが自分にとっては初めての相手になってくると思う。試合前に毎週1週間準備する時間があるので、そこの練習である程度の対策はしているつもりです。逆に相手もそういう対策はしてくると思いますし、その中で臨機応変さとか、状況に応じて判断を変えることが求められると思います」と語っている。

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