一部ではシステムが決まっているとの見方も
今季優勝候補と言われながらチャンピオンズリーグ準々決勝でアヤックスに敗れてしまったユヴェントスは、今夏に補強へ動いてくるだろう。最終ラインや中盤が補強ポイントの中心となってくるはずだが、ユヴェントスはすでに1人の即戦力獲得を決めている。アーセナルから合流するMFアーロン・ラムジーだ。
ラムジーはアーセナルでもその実力を存分に発揮しており、セリエAの環境に適応できれば問題なく活躍できるだろう。気になるのは、指揮官マッシミリアーノ・アッレグリがラムジーをどう起用するつもりなのかということだ。ラムジーはインサイドハーフやトップ下などでプレイ可能だが、伊『Gazzetta dello Sport』はすでにアッレグリの中で構想は固まっていると主張する。
同メディアによると、ラムジーが起用されるのはトップ下だ。システムは[4-3-1-2]となる予定で、その[1]の部分にラムジーが入ることになる。2トップの一角にはクリスティアーノ・ロナウドが入ってくることが確実で、相棒はマリオ・マンジュキッチだろうか。ラムジーはアーセナルでも同じシステムを経験しており、2トップの背後でプレイできることは証明済みだ。
ただし、この形になるとFWパウロ・ディバラをどう扱うのかが気になるポイントだ。伊『Calciomercato』は、ラムジーが合流すればディバラが退団することになるかもしれないと伝えている。ディバラがこのシステムでプレイする場合、ラムジーとトップ下の座を争うような格好となる。ディバラが負けると決まったわけではないが、今季もディバラは重要ないくつかのゲームでスタメンから外れている。アッレグリの構想に入り切れていない状態で、ラムジーが加わればピンチとなる。
このシステムとラムジーがユヴェントスのチャンピオンズリーグ制覇へのカギとなるのか。アッレグリの中では着々と来季への準備が進んでいるのだろう。