ポステコグルーとは真逆なタイプ PSG、バーンリー相手に見せたトッテナム新指揮官トーマス・フランクの柔軟性

トッテナムはバーンリーに勝利 photo/Getty Images

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ポステコグルーは哲学を貫くタイプだった

昨季ヨーロッパリーグを制したものの、国内リーグで低迷したことからアンジェ・ポステコグルー体制を終わらせ、今季よりトーマス・フランクを指揮官に迎えたトッテナム。

果たしてトーマス・フランク体制は上手くいくのか。この1週間はトーマス・フランク体制の可能性を探るうえで理想的なものだったと言えよう。

まず13日にはUEFAスーパー杯で格上のパリ・サンジェルマンと対戦し、トーマス・フランクは5バックを採用してPSGと互角の勝負を展開した。そして16日に行われたプレミアリーグ第1節では、昇格組のバーンリーに対して攻撃的な姿勢を見せて3-0の勝利を収めた。格上と格下との戦いでどうスタイルを変えるのか。これはサポーターも気になっていた部分だろう。
前任のポステコグルーは攻撃的な哲学を貫くタイプの指揮官で、やや柔軟性に欠けるところがあった。トーマス・フランクは真逆のタイプと言うことができ、英『sky Sport』はPSG相手にトーマス・フランクが見せた戦いに可能性を感じている。

「この適応力こそ、フランクが監督を任された理由だ。ポステコグルーはこの能力が欠如しており、昨季のスパーズはリーグ戦で65失点も喫することになった。特に強豪との対戦成績は酷く、TOP8のチームには14敗を喫している。ブレントフォードでも使っていた5-3-2のシステムは、フランクの中でしっかりとテンプレートが出来上がっていることを示している」

同メディアはトーマス・フランクが格下との戦いで何を見せるかが次なる課題と伝えていたが、バーンリー相手の快勝でその課題を1つクリアすることになった。

上位進出を果たすには、強豪クラブとの戦いを上手く切り抜ける必要がある。時には勝ち点1を狙う戦いも必要となるはずで、トーマス・フランクは今のトッテナムにピッタリの指揮官なのかもしれない。



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