ウーデゴー&エゼの“ダブル10番”はアルテタの秘策!? アーセナルに流動性もたらすオプションとなるか

今季は不運な負傷で離脱を繰り返すウーデゴー Photo/Getty Images

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ウェストハム戦でテスト済み

現在プレミアリーグ首位のアーセナルには、代表戦ウィーク明けにひとつのヤマ場が待ち受けている。プレミアリーグの再開は11月24日のトッテナムとのノースロンドンダービー、そこから中2日で27日にCLバイエルン・ミュンヘン戦、そして12月1日にはチェルシーとのロンドンダービーが待っている(すべて日本時間)。

トッテナム戦には現在離脱中の選手たちが一部戻ってくることが期待されており、そのうちの1人がキャプテンのMFマルティン・ウーデゴーだ。試合中に負った肩や靭帯の負傷で思うように出場時間を得られていないウーデゴーだが、『The Athletic』はウーデゴーの使い方がアーセナルにオープンプレイの流動性を取り戻させる鍵になるかもしれないと報じている。

その使い方とは、MFエベレチ・エゼとの同時起用だ。今季の得点の半分以上はセットプレイ由来であり、オープンプレイからの得点に課題があると言われるアーセナル。しかし[4-3-3]のインサイドハーフにクリエイティブなMFを同時起用することで、より流動的な攻撃を仕掛けることができるかもしれない。
第7節ウェストハム戦で、ウーデゴーとエゼの同時起用はすでにテストされている。デクラン・ライスがアンカーの位置に下がり、インサイドハーフを両選手が務めた。30分にウーデゴーが負傷したことによってこの形は短期間しか実現しなかったが、そこまでのプレイにこれまでのアーセナルに見られなかった流動性が垣間見えたと同メディアは報じている。ウーデゴーはより自由にピッチを動き回っており、2本のパスから決定的なチャンスを演出していた。

試合後、ミケル・アルテタ監督はウーデゴーとエゼを同時先発させたことについて「もっとケミストリーと、長い期間が必要だ。彼らはチームを体現し、成長に必要な解決策やツールを見つけ始めるからだ。時間がかかることもあるが、マルティンの負傷が早過ぎたため、それは実現しなかった」と語っている。もしウーデゴーが負傷していなければ、アルテタ監督はこの形をもっと試していた可能性がある。

この試合は、先発が続くMFマルティン・スビメンディを唯一外した試合でもあった。ウーデゴーの負傷により結果的にスビメンディはピッチに立つことになったが、ウーデゴーとエゼの併用はスビメンディもしくはライスに休養を与えられるという意味もある。

第11節サンダーランド戦では前半に攻撃面で硬直してしまい、勝ち点2を失う結果にもなった。攻撃面で違いをもたらす秘策として、ウーデゴーとエゼの“ダブル10番”は興味深いオプションとなるかもしれない。

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