18日、バルセロナのリュイス・コンパニス・オリンピックスタジアムではカタルーニャ代表とパレスチナ代表のチャリティマッチが行われる。2万5000枚以上のチケットが販売され、ゲームの収益はすべてガザ地区の人道支援と復興支援の資金として使われる。
イスラム組織ハマスのテロへの報復行為として行われたイスラエル軍によるガザへの攻撃により、ガザでは少なくとも6万7000人以上が死亡したとみられている。「国境なき医師団」の調べによると犠牲者の約半数は子供であり、これは争いではなくジェノサイドであると世界中から非難の声があがっている。
カタルーニャ人であり、かつてバルセロナで黄金期を築いた現マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督も、試合に先立ち『RAC 1』でイスラエル軍の行いを強く非難した。
「これは単なる象徴的な試合以上のものだ。最近は誰もが知っている。このゲームを通して、パレスチナ人は世界に自分たちのことを気にかけてくれる人がいることに気づくだろう」
「世界はパレスチナを見捨てた。我々は何もしていない。彼らがそこで生まれたことに責めを負わせることはできない。我々はみな、1つの民族が滅ぼされるのを許してしまった。被害はすでに大きく、取り返しがつかない」
「ガザでの虐殺を擁護できる者など、この世界に一人もいない。私たちの子供たちが、ただ(そこで)生まれたというだけで殺されたかもしれないのだ。世界の指導者たちはほとんど信じられない。彼らは権力を維持するためには何でもするだろう」
イスラエルの虐殺行為に対する反発は欧州でも非常に強く、特にスペインはイスラエルがスポーツの国際大会から排除されないなら、来年のW杯に出ないという可能性も示唆している。ロシアは追放されたのになぜイスラエルは追放しないのかという意見は根強く、ポール・ポグバやハキム・ツィエクを含む70人以上のアスリートがイスラエルの競技参加を停止するようUEFAに求める公開書簡に署名した。
停戦合意はなされたものの、ガザでの戦火は収まっていない。国連安保理はアメリカのドナルド・トランプ大統領による和平案を支持する決議案を採択したと『BBC』は報じたが、ハマスはこの決議案を受け入れていないという。