ローマがディ・フランチェスコ監督の解任を発表 「彼の貢献に感謝」

ローマの監督解任となったディ・フランチェスコ photo/Getty Images

解任せざるを得ない状況に

ローマはいよいよ決断を下したようだ。チームは6日に行われたポルトとのCL決勝トーナメント1回戦2ndレグに1-3で敗れ、ベスト16での敗退が決定。クラブはこの結果を受けエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督の解任を発表した。

昨季はチャンピオンズリーグでバルセロナ相手に奇跡の逆転勝利を収めベスト4に進出し、セリエAでも3位を確保するなど充実したシーズンを送ったローマ。しかし、今季はリーグ戦で下位チーム相手に取りこぼしが目立ちCL出場圏外の5位に甘んじている。コッパ・イタリアでも準々決勝フィオレンティーナ戦において1-7という衝撃的なスコアで敗戦しており、以前から監督解任の噂は絶えなかった。

ローマのジェームズ・パロッタ会長は、クラブ公式サイトを通じてコメントを発表し「ローマというクラブに関わる全員を代表して、エウゼビオの仕事と貢献に感謝します。クラブに戻って以来、彼は常にプロとして活動し自分よりもクラブの必要とすることを優先してきました。私たちは彼のよい将来を願っています」とした。
いくら今季の成績が芳しくないといっても、ディ・フランチェスコは昨年のCLにおける躍進によってローマと相当な信頼関係を築いていたのだろう。今回のコメントやクラブのレジェンドであるトッティ、主将のデ・ロッシが彼の続投を支持する声明を発表したことからも良好な関係を窺うことができる。クラブにしてみれば、可能な限り彼に仕事を続けてほしかったのかもしれないが、今回のCL敗退や2日に行われたローマ・ダービーにおける完敗でそうもいかなくなった。苦渋の決断だったかもしれないが、この機を逸すれば今季チームが変わるチャンスはもう訪れなかっただろう。

各欧州メディアによれば、新監督には以前ローマの監督を務めたクラウディオ・ラニエリが就任する動きがあるという。しかし、誰が監督を務めることになってもチームが生まれ変わる必要があるのは間違いない。はたして、ローマは監督交代によってエンジンをかけ直すことができるのだろうか。

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