チーム全体の28%を1人で リヴァプールは”サラー頼み”で優勝できるのか

2試合連続で引き分けたリヴァプール photo/Getty Images

英メディアは依存度を危険視

今季こそはプレミア制覇が可能ではないか。リヴァプールにはそんな期待もあったのだが、消化試合数が1試合多いながらもマンチェスター・シティに勝ち点で並ばれてしまった。まだリヴァプール優位と考えられるが、もう余裕はなくなってきている。

英『Squawka』が何より不安視しているのは、FWモハメド・サラーの影響力の大きさだ。リヴァプールはサラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノの3人で構成される強力ユニットが対戦相手の脅威となっているが、サラーへの依存度はかなりのものがある。

ここまでリヴァプールはチーム全体で56得点奪っており、そのうちサラーが決めた得点数は16。つまり全体の28%をサラーが決めていることになる。これはマンCと比較しても高い数字だ。マンCはリーグトップの68得点を挙げているが、エースのセルヒオ・アグエロはそのうちの20%となる14得点だ。
3位トッテナムも51得点のうちの27%にあたる14得点をFWハリー・ケインが決めているものの、今はケインが離脱した中でもソン・フンミンらが得点を重ねて勝ち点を得ている。

一方でリヴァプールはレスター・シティ、ウェストハムと直近2試合を1-1のドローで終えたが、このゲームではサラーに得点がなかった。1--2で敗れた年明け早々のマンC戦、1-1で引き分けた昨年11月のアーセナル戦、9月のチェルシー戦もそうだが、今季リヴァプールが勝ち点3を取りこぼしたゲームの全てでサラーに得点がなかった。

1-0で何とか勝利した1月12日のブライトン戦はサラーが決勝点を挙げているが、サラー抜きでは勝ち切れなかった試合が数多くある。守備を固めてくる格下チームから得点を奪う際にサラー以外の選手がどれだけ得点を稼げるのか。サラー依存が続くようでは勝ち点の取りこぼしが今後も出てくるだろう。

同メディアはサラーが怪我をすればどうなる?と伝えているが、昨季欧州トップクラスとまで言われた攻撃力がやや湿り気味なのは気にかかる。マンCが近づいている以上は勝ち点の取りこぼしが許されないが、リヴァプールは2試合連続引き分けから素早いリアクションを見せられるか。

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