日本には勝ち切る力がある 韓国紙が指摘する韓国代表敗退の”3つ”の原因

カタールに敗れた韓国代表 photo/Getty Images

似たような形で韓国、オーストラリアが敗退

アジアカップ準々決勝では日本代表とイラン代表が順当にベスト4入りを決めたのに対し、もう一方のブロックに入るオーストラリア代表と韓国代表は揃って破れる波乱が起きた。韓国は今大会のダークホースとなっているカタール代表、前回王者オーストラリアは開催国UAE代表に敗れており、前評判で考えればサプライズと言っていいだろう。

韓国『スポーツソウル』は韓国がカタールに敗れた原因として、3つ不足しているものがあったと指摘している。ゲームのテンポを作れていないこと、選手交代など指揮官パウロ・ベントの起用法に工夫がないこと、ポゼッションを高めているだけで退屈な戦い方。この3つが今の韓国の主な原因と考えられている。

日本もそうだが、韓国はアジアの中では強豪だ。そのため対戦相手は守備をメインに考えて臨んでくる。それを崩すには攻撃にアイディアが必要なのだが、韓国はカタールに対して61%のポゼッション率を記録するだけで崩し切ることができなかった。そして相手の一撃で沈んでしまうというのは、日本や韓国がアジアの戦いで敗れる時の分かりやすいパターンの1つと言っていい。
そして同メディアがもう1つ指摘しているのは、アジアカップと親善試合は違うということだ。自国で開催する親善試合の場合、アジアまでやってくる対戦相手はコンディションが万全ではなく、親善試合なので結果はそれほど気にする必要もない。しかしアジアカップには各チームが万全の準備で臨んでくるため、国内での親善試合の結果に歓喜していては足元をすくわれることになる。親善試合ほど攻撃陣が爆発しないというのは今大会の日本も感じていることだろう。アジアの戦いとはいえ、本気になった相手を倒すのは簡単ではない。

UAEに敗れたオーストラリアも似たような形で敗れており、ポゼッション率はオーストラリアが大きく上回っていた。森保ジャパンは1点差のゲームばかりと批判されている部分もあるが、それでも勝ち切ってベスト4まで進んできた。相手を圧倒するパフォーマンスではないかもしれないが、韓国やオーストラリアが敗れたことを考えると勝ち切っていることこそ評価されるべきなのだろう。

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