C・ロナウドが抜けても勝ち続けろ レアルの監督は誰もやりたくないものに

レアルのフロレンティーノ・ペレス会長 photo/Getty Images

ミッションがハードすぎる

レアル・マドリードは世界的な名門クラブで、そこで指揮を執るチャンスがあると言われればどの監督も飛びつくはずだ。しかし、現状はやや異なる。監督の中にはレアルで指揮を執るのは遠慮したいと考えている者も多いのだ。なぜなら、レアルで指揮を執ることは大きなギャンブルだからだ。

フロレンティーノ・ペレス会長が権力を握るレアルにおいて、重要視されるのは結果だ。美しいプレイかどうかは問題ではなく、とにかく勝ち続けること。これが絶対にして唯一と言っていいクラブの哲学だ。今回フレン・ロペテギは僅か14試合で解任されたが、監督は自身の哲学を植え付けると同時に勝ち続けなければならない。これは非常に難しい作業だ。

しかも、今夏には絶対的な点取り屋クリスティアーノ・ロナウドが退団している。これまではロナウド頼みでもネットが揺れたが、ロナウドを失った今季からは新たなスタイルを作り上げていかなければならない。しかしレアルというクラブはその時間を与えてくれない。ロナウドが抜けても、勝ち続けなければならないのだ。

英『Evening Standard』は、今のレアルの監督職にYesと答えるのは暫定監督のサンティアゴ・ソラーリくらいではないかと伝えており、オファーを受けても難色を示す監督の方が多いだろうと分析している。それほど今のレアルで指揮を執るのは難しい仕事だ。

ロペテギはスペイン代表を指揮してロシアワールドカップ出場権を獲得したが、ロペテギ率いるスペインは欧州予選での圧巻のパフォーマンスからワールドカップ優勝候補の一角に挙げられていたチームだ。2014ブラジルワールドカップの失敗からスペインを巧みに立て直したロペテギの手腕は見事だが、今回14試合でレアルの監督を解任されたことで評価は地に落ちた。スター軍団レアルを指揮して結果を出せなかった場合、監督としての評価に傷をつけることになってしまう。ロペテギの二の舞は嫌だと敬遠する監督も多いだろう。

ロナウドが抜け、その後釜を獲得しなかった今のレアルで就任早々から結果を出すのは難しい。まずはチームの確固たるスタイルを見つけるところからスタートすべきなのだが、そんな時間は与えてもらえない。世界最高峰のクラブなのに監督探しに苦労するのは奇妙とも言えるが、今のレアルを喜んで指揮する人物はほとんどいないはずだ。

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