ロペテギ解任はレアル名物会長の理想通り? 「最高の結末は無傷でロペテギがやってくること」

レアルの名物会長ペレス氏 photo/Getty Images

評価を落とすことなくレアルへ

日本代表のドタバタ監督交代劇も世界的に話題を呼んだが、今回スペイン代表が見せた動きは比較にもならないほどの衝撃があった。ワールドカップ開幕直前になってフレン・ロペテギを解任し、フェルナンド・イエロを新指揮官に就任させたのだ。この動きに世界中が戸惑っていることだろう。

問題となったのは12日にレアル・マドリードが来季からの新監督にロペテギが就任すると発表したことで、これに激怒したスペインサッカー連盟はロペテギの解任を決断。異例のスピード判断で指揮官交代が実現することになった。

この電撃解任で得をしたのはレアル・マドリードだと語るのはスペイン人記者ホセ・マリア・ガルシア氏だ。スペイン『MARCA』によると、同氏はレアルのフロレンティーノ・ペレス会長にとってロペテギのイメージを守ることが重要だったと主張し、今回の動きは理想的なものになったのではないかと分析している。
「フロレンティーノ・ペレスはロペテギを新指揮官にすることを決めた。レアルとしては、ロペテギがW杯で指揮を執らないことが好ましかったんだ。もしスペインがグループステージで敗れでもしたら、ロペスはサポーターに新指揮官をどう紹介する?最高の結末はスペインが彼を解任し、無傷でロペテギがレアルにやってくることだったんだ」

ロペテギは欧州予選を通じて手腕を存分に発揮しており、非常に優秀な指揮官との評価がついている。レアルとしてはその評価を傷つけることなくジネディーヌ・ジダンの後任になってほしかったのかもしれない。

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