チェルシー戦大敗のアヤックスに「ふさわしくない選手しかいない」とスナイデル氏 英紙は「茶番劇」と酷評

かつてアヤックスでもプレイしたヴェスレイ・スナイデル氏 photo/Getty Images

CL最下位に沈むアヤックス

現地時間22日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第3節にて、日本代表DF板倉滉が所属するアヤックスはチェルシーと対戦。試合は1−5で大敗を喫した。

アヤックスは17分に退場者を出してしまったことで試合が崩壊。DFケネス・テイラーがMFファクンド・ブオナノッテへ激しいタックルを仕掛け、VARの結果レッドカードが提示。アヤックスは大半の時間を残り10人で戦うこととなった。退場直後に試合は動き、FKの流れから最後はFWマルク・ギウが押し込みチェルシーが先制。27分にも追加点を奪われ2点のビハインドを背負い、32分にPKで1点を返すもその後は3失点を喫し完敗した。

アヤックスは初戦インテルに0−2で敗戦。続く第2節ではマルセイユに0−4とこちらも大敗を喫し、現在3試合未勝利で最下位に沈んでいる。この現状に元オランダ代表MFのウェズレイ・スナイデル氏は痛烈に批判。スナイデル氏は試合後『Ziggo Sport』にて「今のアヤックスにはふさわしくない選手が数人いることを忘れてはならない」と古巣に対し厳しく言及。「テイラーは15分も経たないうちに消えてしまう。これは許されないし、DF(ヨシプ・)シュタロは守備面でアヤックスにふさわしくないと思う。DFルーカス・ローザもそうだ。DF(ユーリ・)バースもあらゆる面で抜かれていた。左サイドバックとしてはもう無理だ」と何人かの選手を挙げて酷評した。

続けて指揮官のヨン・ハイティンハについて「彼は、これらの選手たちとも向き合わなければならない。彼には計画があり、マルセイユ戦とは別のことをやりたかったのだろう。今回そのプランを実行したのは素晴らしいと思うが、それを続けなければならない」とシステムだけが重要ではないことを強調した。

1人退場で苦しくなったとはいえ、かつてCLで4度の優勝を誇ったこのオランダの名門にとっては屈辱的な結果になっただろう。英紙『The Guardian』は「アヤックスにとって昨今、彼らの実力よりも名前の方が尊敬を集めているのは、現代社会における悲しい現実だ。アヤックスはかつての面影を失い、苦境に立たされたヨン・ハイティンハ監督の下では、もはや過去の遺物に過ぎない。裕福なクラブが莫大な資金を投じるユース育成事業に、もはや追いつくだけの力はない」と言及。この試合についても、「結局、自滅ボタンを押したのはアヤックスの方だった」とし「茶番劇のような展開」と酷評した。

現在リーグ戦でも4位と苦しむアヤックス。ここから改善できるか。


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