カーボベルデとの競争に敗れてプレイオフへ…… 怒ったカメルーンのサポーターが予選最終節でエトー会長に怒鳴るトラブルが

エトーは2021年よりカメルーンサッカー連盟会長を務めている photo/Getty Images

最終節もアンゴラとスコアレスドローに

2026ワールドカップ・アフリカ予選のグループDでは、人口52万人の小国カーボベルデ代表が勝ち点23でトップとなり、W杯出場を決めた。

そしてこのグループで2位に終わったのがカメルーン代表だ。カメルーンは13日にホームで最終節・アンゴラ戦を戦ったが、結果はスコアレスドローだった。カメルーンは予選を5勝4分1敗の成績で勝ち点19となり、一応は来月行われるプレイオフへ進むことになった。しかしアフリカの強豪の一角であることを考えれば、カーボベルデに後れを取ったこの結果は許されるものではない。

まだ出場へ可能性は残っているものの、国民もかなりイライラしていたのだろう。最終節のアンゴラ戦中にはサポーターの1人が試合を観戦していたカメルーンサッカー協会会長を務めるサミュエル・エトー氏に怒鳴る一幕もあった。その模様はSNSで公開されていて、グループ2位に終わった責任はエトー会長にもあるとの言い分だ。

というのも、カメルーンは昨年2月に成績不振から監督のリゴベール・ソングを解任し、その後任にベルギー人監督のマーク・ブリスが就任。しかしこれはカメルーン政府主導で決めた人事だったようで、これに不満を示したエトー会長と政府側、ブリスが衝突する事態に。その後エトーは謝罪したが、予選中に監督人事で大きなトラブルを抱えることになり、これが代表チームに悪影響を与えたのは間違いない。

今回エトー会長に暴言を吐いたサポーターはどんどんヒートアップし、最終的には警備員が介入。何とも後味の悪い最終節になってしまった。

プレイオフにはカメルーン、ナイジェリア、ガボン、コンゴ民主共和国が参戦することになり、いずれも強敵だ。カメルーンにとっても楽な戦いとはならないはずで、W杯出場を逃す結果となれば国民の怒りはさらに増すことだろう。



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