ホスト国のアメリカはいまだに新戦力を探している最中? 韓国に敗れ指揮官は強気発言も現地メディア「大きな賭けに出ている」

アメリカ代表の指揮官ポチェッティーノ photo/Getty Images

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指揮官は来年の大会まで結果は重要ではないと語るが……

来年のワールドカップ開催国であるアメリカは、現地時間6日にホームにて韓国代表と対戦。ソン・フンミンの1ゴール1アシストの活躍もあり、2−0で韓国が勝利した。

昨年9月にマウリシオ・ポチェッティーノ監督が就任したアメリカ代表。自国開催のワールドカップに向け新体制で臨んでいくもなかなか結果が伴わず、今夏行われたCONCACAFゴールドカップではメキシコに敗れ優勝ならず、直近の親善試合でも結果を出せず、この試合でも韓国に敗れ厳しい状況が続いている。韓国との試合後、指揮官は「韓国よりも優れていた」と強気な発言をしていたが、『ESPN』は来年の大会まで1年を切ったこの時期になっても、停滞する自国代表の現状に厳しい視線を送っている。

同メディアは「韓国戦での敗戦はワールドカップ準備における新たな失策」と題し、準備を進めていくには時間がないことを指摘。「問題の一つは、ワールドカップの準備期間が徐々に過ぎていく中で、ポチェッティーノはまだ様々な選手を探す時間があると考えているようだ。それは称賛に値することで、通常のワールドカップのサイクルであれば理にかなっている。しかし、前回のワールドカップが2022年12月まで開催されたことを考えると、今回のサイクルは最初から短縮されている。ポチェッティーノの就任に伴う監督交代も相まって、このサイクルは全く普通ではない」と、このタイミングでもまだ新戦力の発掘を行っていることに疑問を呈しており、その上で「多くの点でポチェッティーノは大きな賭けに出ている。ワールドカップに向けた準備期間が終わる前に、ピッチ上で必要なケミストリーを見つけられると賭けているのだ。しかしその結果、本大会では先発メンバーで準備できなかったシナリオに遭遇する危険性がある」と警告を鳴らしていた。
ただ、ポチェッティーノ監督が焦る様子を見せていない理由として、2002年大会で自身が率いたアルゼンチン代表が好調なスタートを切ったものの、グループリーグで敗退したことを思い出し、「来年のワールドカップまでは結果は重要ではない」と語っていたという。あくまでも来年の本大会に標準を合わせることが大事で、それまでに各ピースが揃い、チームが完成すれば良いと考えているようだ。だが「自国でのワールドカップ開催は、この国のスポーツを前進させるまたとない機会である。勢いをつけることはそれだけでなく、低迷しているチームに自信を与えることにもなる」とも指摘していた。

アメリカ代表はこの後現地時間9日に日本代表と、10月にはパラグアイ代表、ウルグアイ代表と対戦する予定だ。ワールドカップまであまり時間がない中で、指揮官が思うチーム作りができるのだろうか。

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