堂安律も二桁達成で3人目、これはまさに隔世の感…… 5大リーグ二桁ゴール続出は日本サッカーの進化の表れか

フランクフルト戦で今季ブンデスリーガ10得点を達成した堂安 Photo/Getty Images

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三笘にも期待がかかる

ブンデスリーガ最終節フランクフルト戦で、今季リーグ戦10ゴール目を決めたフライブルクMF堂安律。これで欧州5大リーグでの日本人選手の二桁得点はスタッド・ランスのMF中村敬斗、ホルシュタイン・キールのFW町野修斗に続き今季3人目、歴代7人目となった。

これまで、欧州5大リーグで複数の日本人選手が2桁得点を記録した例はなかった。98-99シーズンの中田英寿(ペルージャ)、06-07シーズンの高原直泰(フランクフルト)、11-12シーズンの香川真司(ドルトムント)、13-14および14-15シーズンの岡崎慎司(マインツ)が記録していたが、今季は一気に3人に。日本サッカー史においても記念すべきシーズンとなった。また、5大リーグ外を見てもセルティック前田大然、旗手怜央が二桁を達成。前田に至ってはリーグ戦16ゴール、公式戦33ゴールと圧倒的だ。

かつては片手で数えるほどしか欧州挑戦を果たせなかった日本人選手も、今季は5大リーグ外やセカンドチームも含めれば総勢100人を優に超える選手たちが欧州クラブに所属するようになり、まさに隔世の感がある。前線でもハードワークを惜しまない日本人選手たちは現代サッカーのトレンドとも合致し、欧州各国でその価値が高まってきたことは周知のとおり。出場機会をつかむ選手が増えたことで日本人選手たちの得点も増えるのはある意味当然の帰結ともいえるが、1993年のプロリーグ創設からレベルアップに努めてきた日本サッカーの進化の表れであると見てもよいだろう。
まだシーズンは終わっておらず、ブライトン三笘薫は現在9得点と、残り2試合でプレミアリーグ初の二桁得点達成の可能性を秘めている。三笘の偉業達成にもおおいに期待したいところだ。



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