今冬、マンチェスター・ユナイテッドからアストン・ヴィラへレンタル移籍しているマーカス・ラッシュフォードは再び自信を取り戻しつつある。
幼少期から育ったユナイテッドで今後のキャリアが危ぶまれるようになったラッシュフォードは今冬新天地を求めたが、この決断は正解だったと言えるだろう。ウナイ・エメリ監督の下、早々に存在感を示すと今月トーマス・トゥヘル新体制のイングランド代表へ復帰。
再びキャリアを軌道に乗せ始めたラッシュフォードは代表復帰明け一発目となるFAカップ準々決勝プレストン・ノースエンド戦(3-0)では移籍後初ゴールを含む2ゴールを挙げる大活躍を見せた。
ヴィラ加入後、公式戦10試合で2ゴール4アシストをマークするラッシュフォードはこの試合後、「最高の気分だ」と英『BBC』に語り、新天地で感じている手応えを語った。
「フォワードがゴールを決めるのはいつも嬉しいことだから、この調子が続くことを願っている。ここに来てから体調が良くなり、プレイも良くなっているように感じる。チームに加わる前はたくさん休んでいた。今は体調もいいし、サッカーを楽しんでいる」
ここ数年ユナイテッドではサッカーを楽しめていないと度々批判されてきたラッシュフォードだが、ヴィラでは再び躍動する姿を見せている。また英『Sky Sports』はヴィラに来てからの同選手に起こった変化を次のように綴り、称賛している。
「ラッシュフォードには、今や彼を信じ、試合の流れを変える活躍ができると信じている監督がいる。マンチェスター・ユナイテッドでの最後の試合よりも、ボールをよりダイレクトかつポジティブに扱っている彼の自由なプレイを見れば、それは明らかだ」
「彼のボディランゲージもよりポジティブに見え、彼のプレイに自信が戻りつつあるように感じる。ラッシュフォードが自信を持てば、そこにはワールドクラスの選手が潜んでいる。ウナイ・エメリはそれを解き放つかもしれない」
今夏の去就も注目されるところだが、まずラッシュフォードが目指すのはヴィラでFAカップを優勝すること、そしてCLで勝ち進むこと、来シーズンのCL出場権を獲得することだろう。
息を吹き返しつつあるラッシュフォードはこの勢いでかつての輝きを取り戻すことはできるだろうか。