アメリカ代表監督のオファーを固辞していたクロップ 「仕事はする。ただし、これまでと同じものではない」

ピズチェク氏らの引退試合に登場したクロップ氏 photo/Getty Images

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再三の要請も固辞

昨シーズン終了後にリヴァプールの監督を退いたユルゲン・クロップ氏に対して、アメリカサッカー協会が同国の代表監督就任を要請していたようだ。アメリカメディア『The Athletic』が伝えている。

アメリカ代表監督については、10日(現地時間)にマウリシオ・ポチェッティーノ氏の新監督就任が発表されたが、『The Athletic』によると、ポチェッティーノ氏に決まる前にアメリカサッカー協会の関係者が何度もクロップ氏と会って、代表監督就任を依頼していたという。しかし、今年1月にリヴァプールからの退団を発表した際、退団後は最低1年間の休養期間を設けると宣言していたクロップ氏はこのオファーを固辞したとも同メディアは伝えている。

これ以外にも多くのオファーがクロップ氏のもとに届いていることは想像に難くない。しかし、かつて自身がボルシア・ドルトムントで指揮を執っていた頃に主力選手として活躍していたヤクブ・ブワシチコフスキ氏とルカシュ・ピズチェク氏の引退試合に参加したクロップ氏は、監督業への復帰について問われた際に以下のように語っていた。
「仕事はする。ただし、これまでと同じものではない。私は何もせずにぶらぶらと過ごすことだけが好きなわけではなくて、たまには働くよ。私は全く寂しいと感じてはいない」(ドイツ紙『Bild』より)

「今日の試合のように、選手達が自ら交代の作業もやってくれればとても楽しいひと時になる。素晴らしいよ、ノープレッシャーのフットボールは」

クロップ氏の意思は固く、前言を翻して今シーズン中に現場に復帰する可能性は非常に低いように見える。ドルトムントとリヴァプールで一時代を築いた名将の復帰は、やはり早くても来年夏以降となりそうだ。

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