インテル・マイアミのプレシーズンは大失敗ではないか 「一部で考えられているほどMLSで支配的にはならない」

インテル・マイアミのツアーは成功と言えたのか photo/Getty Images

香港では大騒動に

リオネル・メッシ、セルヒオ・ブスケッツ、ルイス・スアレスらスーパースターを擁し、今季はMLSに旋風を巻き起こすことが期待されているデイビッド・ベッカム氏のインテル・マイアミ。

昨季メッシらが加入した際にはすでにチームは下位にいたが、開幕からメッシらが出場可能な今季はどこまでリーグで躍進できるかが期待されている。しかし、そう簡単にいくだろうか。

英『The Athletic』は、アジアを回った今回のプレシーズンツアーが失敗だったのではないかと疑問を呈している。
まず向かったサウジアラビアのリヤドでは、アル・ヒラルとアル・ナスルの両チームとの対戦が組まれた。初戦のアル・ヒラル戦ではメッシもスアレスも出場し、どちらもゴールを決めている。しかし次のアル・ナスル戦ではクリスティアーノ・ロナウドとメッシの直接対決が期待されたが、ロナウドは負傷でベンチ外。メッシは83分から出場し、7分ほどしかプレイせず、これは人々の失望を買った。

また、試合はどちらもインテル・マイアミが敗れており、チームがサウジリーグの平均レベルに達しているのか疑問を抱かせた。同メディアは「この2敗は、インテル・マイアミのスポーツ面での評判を高めるにはほとんど役に立たなかった」と指摘している。

次の香港では、メッシ欠場により大荒れとなった。パーカとスニーカーをまとったメッシの出場がないことは見れば明らかで、怒り狂った香港のファンはベッカム氏に「金を返せ」と容赦ないブーイングを浴びせた。騙されたと思ったファンが多かったようで、“反メッシ感情“とでもいうべきものが沸き起こり、3月に予定されていたアルゼンチン代表の試合が中止になるという余波も生んでしまった。

東京ではヴィッセル神戸と対戦したが、空席の多さが目立っており、日本のファンもこのチームにさほど関心がないことが浮き彫りになった。この試合ではブスケッツが足首をひねって負傷退場しており、開幕に間に合うのかが懸念される事態にもなった。また、マイアミからの移動距離は東京に来た時点で13000マイルを超えていた。スターたちはみな30代後半に差し掛かっており、コンディション管理という面でも今回のツアーは負担が大きかったと言わざるを得ないだろう。

今回のツアーで、インテル・マイアミには何か得るものがあったのだろうか。チームとしての貧弱さが浮き彫りとなり、名声のほとんどがメッシに依りすぎていることが明らかになってしまった。興行としては成功したのかもしれないが、プロモーションとしては大失敗だったかもしれない。

勝敗でいえば、挙げたのは香港オールスター戦の1勝のみ。『The Athletic』は、このMLSの「スーパーチーム」が一部で考えられているほど支配的になるのか、当然の疑問だと指摘している。果たして新シーズンに、インテル・マイアミはスーパーチームとしての姿を見せてくれるのだろうか。


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