昨年は森保ジャパンに完敗 プリシッチら“アメリカ黄金世代”は本当に強いのか「まだ決定的な勝利を収めていない」

昨年は日本代表にも完敗 photo/Getty Images

目標は2026W杯での成功にあるが……

2026年にカナダ、メキシコとの共催でワールドカップを開催するアメリカは、そこに向けて若いチームを強化してきた。

現世代の中心はミランFWクリスティアン・プリシッチで、他にもミランMFユヌス・ムサ、ユヴェントスMFウェストン・マッケニー、ドルトムントMFジョバンニ・レイナ、PSV所属FWリカルド・ペピ、DFセルジーニョ・デスト、モナコFWフォラリン・バログンなど欧州トップリーグで活躍する若きタレントを抱えている。

この世代を『黄金世代』と期待する声もあるが、この世代の強さは本物なのだろうか。昨年の9月には日本代表とも親善試合を組んでいるが、この時は日本が2-0で完勝を収めている。アメリカは昨年のワールドカップ・カタール大会でもベスト16に入ったものの、黄金世代と期待される割にはインパクトに欠けるところもあるか。
これまでザルツブルクやライプツィヒ、リーズ・ユナイテッドなどを指揮してきたアメリカ人監督ジェシー・マーシュも、アメリカ代表が上位チーム相手にほとんど勝てていないと問題視している。来年にはアメリカ開催のコパ・アメリカ2024が控えているが、マーシュはこの大会で好成績を残すことを必須条件に挙げる。

「私たちはこの黄金世代とその才能についてたくさん話してきた。だが、彼らはまだ決定的な勝利を収めていない。彼らは強敵相手に対して、『これは素晴らしいパフォーマンスだ』と思えるような勝利を収めていないんだよ。その感触を得る舞台は、来年のコパ・アメリカでなければならない」(『CBS Sports』

アメリカは10月に不調続きのドイツ代表と親善試合を戦っているが、こちらもホームで1-3と敗れている。この世代のゴールが2026ワールドカップでの大成功にあるのは確かだが、マーシュの言葉通りその兆候はまだ見られないか。選手たちの所属クラブは豪華になってきたが、まだチームとして完成していない印象だ。

来年のコパ・アメリカは言い訳の許されないトーナメントとなりそうだが、アメリカはホームのサポーターを熱狂させられるか。

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