“32歳”でドイツ代表デビューの遅咲きFWの道 4部でもがいてきた男が掴んだチャンス「1部に行けるとは思ってもいなかった」

ドイツ代表デビューを果たしたベーレンス photo/Getty Images

ブンデス1部での戦いも30歳からという苦労人

所属するウニオン・ベルリンはリーグ戦で悪夢の9連敗を喫するなど苦しい状態にあるが、センターフォワードに入る32歳のケビン・ベーレンスにとっては特別なシーズンだ。

ベーレンスは今年10月の代表マッチウィークにドイツ代表より招集を受け、18日のメキシコ戦で代表デビューを果たしたのだ。出場時間は僅か3分だったが、32歳での代表デビューには特別な思いがあったはずだ。

ベーレンスは2017-18シーズンまで1FCザールブリュッケンに所属し、ドイツ4部相当となるレギオナルリーガ・ズードヴェストで戦っていた苦労人だ。ブンデスリーガ1部デビューを果たしたのは30歳になってからで、ウニオン・ベルリンでいくつもの夢を叶えてきた。
ドイツ『DW』によると、ベーレンスも代表デビューはエキサイティングな経験だったと振り返る。数年前からは想像もできないキャリアになっており、ベーレンス自身も1部でプレイする日がくるとは思っていなかったようだ。

「代表は本当にエキサイティングだったし、あの雰囲気の中で試合に臨むことができて本当にクールだった。僕はあのレベルでトレーニングしたりプレイしたりすることに慣れていないから、まだまだ自分自身を磨き続けて全力を尽くすよ」

「正直に言うと、ブンデスリーガ1部に行けるとは思ってもいなかったんだ。でも決して諦めず、常に自分自身のレベルアップに努めてきたことをとてもとても誇りに思う。歩んできた道が今の僕を作ったんだ」

ウニオン・ベルリンは9連敗も響き、現在降格圏の17位に沈んでいる。ベーレンスも1部でのキャリアを続けたいはずで、何とか1部に残留しなければならない。それに貢献できれば、来夏のEURO2024でドイツ代表から再び声がかかるかもしれない。

今季はチャンピオンズリーグの戦いも経験できており、32歳にしてキャリア最高の時間を過ごすベーレンスのチャレンジはまだまだ続く。

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