前回は“ポゼッション率25%”でスペイン粉砕 マクトミネイ、ダイクスらファイター集団・スコットランドが強い

3月の対戦ではスペインを撃破したスコットランド photo/Getty Images

12日に再び激突

意外といった表現は失礼だが、現在行われているEURO2024予選・グループAを全勝でリードしているのはスコットランド代表だ。

このグループは他にスペイン、ノルウェー、キプロス、ジョージアが入っており、戦力的にはスペインがグループをリードするかと思われた。

しかし、スコットランドは今年3月の直接対決でスペインを2-0と粉砕。近年のスペインが何度か味わってきた展開だが、このゲームでスコットランドが記録したポゼッション率は僅か25%。スペインが660本もパスを回したのに対し、スコットランドは219本しかパスを成功させていない。
ただ、スコットランドはマンチェスター・ユナイテッドMFスコット・マクトミネイの2ゴールで勝利。ここまで5戦全勝でグループ首位を独走している状態だ。

予選で6ゴールを決めるマンUのマクトミネイ、不動の左ウイングバックであるリヴァプールDFアンドリュー・ロバートソンなど一部ビッグクラブでプレイする選手はいるが、決してスーパースターがいるチームではない。それでも、とにかく泥臭く90分間戦い抜けるファイターが揃っている。

センターバックもサイドバックもこなすレアル・ソシエダDFキーラン・ティアニー、セルティックの絶対的リーダーであるMFカラム・マクレガー、空中戦で圧倒的な強さを誇るQPR所属FWリンドン・ダイクス、ブライトンで出番を増やしつつある若きMFビリー・ギルモアなど、主に中堅クラブで活躍するタレントを中心に粘り強いチームに仕上がっている。

そのスコットランドは、12日にアウェイでスペインとの再戦に臨む。おそらくは今回もスペインがボールを支配する展開となるはずだが、12ゴール1失点で5戦全勝のスコットランドを崩すのは容易ではないだろう。

現在は1試合消化の少ないスペインが勝ち点差6で首位スコットランドを追いかけている状況だが、スコットランドはこのままの勢いで本大会へと突き進むのだろうか。

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