板倉とのブレイクから一気にドイツ代表へ 2年で激変した大型DFティアウのキャリア

ドイツ代表デビューを果たしたティアウ photo/Getty Images

市場価値は2000万ユーロまで急上昇

シャルケでのブレイクから約2年。ドイツの大型センターーバックは急激な速度でトップレベルの選手へと成長している。

先日のポーランド戦でドイツ代表デビューを飾ったのは、ミランに所属する21歳のDFマリック・ティアウだ。

ティアウは2016年よりシャルケのアカデミーでプレイしてきた選手で、2021-22シーズンには2部に在籍していたシャルケの1部昇格に大きく貢献。最終ラインでは日本代表DF板倉滉とも最終ラインを組んでおり、この2人はシャルケの昇格に欠かせなかった。
そこでの活躍から板倉はボルシアMGへ、そしてティアウはセリエAの名門ミランに引き抜かれた。ミランでのティアウはバックアッパーからのスタートだったが、今季はチームが調子を崩したこともあって後半戦からは先発の機会も増えた。そこでのパフォーマンスもしっかりと評価されており、ティアウはミランの貴重な戦力となった。

2021‐22シーズン開幕の段階では市場価値も350万ユーロだったが、今では2000万ユーロまで上昇。シャルケでの1部昇格からとんでもないスピードでキャリアを前へ進めている。

残念ながらドイツ代表デビューとなった先日のポーランド戦は0-1で敗れてしまったが、ティアウ本人は代表デビューを喜んでいる。アントニオ・リュディガー、ティロ・ケーラーと最終ラインを組んだが、ティアウは今後も代表のオプションになるはずだ。

「チームとして勝った場合のみ勝者となれるが、個人的なパフォーマンスには満足している。デビューできて嬉しかったよ。ただ、何より勝ちたかった。今季は僕にとって間違いなく素晴らしいシーズンだったよ。今季ではないけど、シャルケでの昇格も素晴らしい思い出で忘れられない」(DFBより)。

来季はミランでの出番もさらに増えるはずで、EURO2024でも主力になっているかもしれない。194cmとサイズがあるのも魅力で、ティアウは21歳にして完成されたセンターバックとなりつつある。

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