CWCで見せた“肩リフティング”の衝撃から16年 セレソンのエースになると思われたガラスの天才の今

ミランでエースになることが期待されたパト photo/Getty Images

怪我に悩まされた逸材は33歳に

まだ10代だったインテルナシオナル時代にクラブワールドカップで見せた肩リフティングドリブルは、FWアレシャンドレ・パトの存在を一気に有名なものとした。

そのクラブワールドカップに同じく出場していたミランが素早く獲得へ動き、2007年にはミランへの移籍が決定。1年後にはブラジル代表デビューも果たすことになり、パトがサッカー界の主役になっていくと予想した人もいただろう。

しなやかなボールタッチには天性のものを感じさせたが、キャリアを大きく変えてしまったのが怪我だった。若い頃よりパトは怪我に悩まされることになり、パフォーマンスレベルはダウン。ミランでは思うようにプレイできない日々が続き、2013年には母国ブラジルのコリンチャンスへ移籍することになった。
以降も怪我との付き合いは続き、チェルシー、ビジャレアル、中国の天津天海、サンパウロ、そして2021年からはアメリカのオーランド・シティとクラブを転々としてきた。

そのオーランドとの契約も今年1月に解消され、現在はフリーだ。今も怪我に悩まされており、なかなかフィールドに戻ることが出来ていない。

しかし英『The Sun』によると、ブラジルの古巣サンパウロが短期契約へ動き出しているという。

33歳になったパトはサンパウロでリハビリを継続しており、回復次第ではサンパウロと契約を結ぶ可能性があるようだ。

ブラジル代表でも10試合しかプレイ出来ないなど苦しいキャリアになっているが、このまま終わるには寂しすぎる才能だ。もう一度ピッチで輝きを放つことはできるのか、回復が待たれる。

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