37年前の“悪夢”が脳裏をよぎるバレンシア カバーニや若き有望株を積極補強も……

セビージャに0-2で敗れたバレンシア photo/Getty Images

85-86以降では勝ち点が最小

バレンシアは16日、リーガ・エスパニョーラ第29節でセビージャと対戦した。

今季ここまで思うように勝ち点を積み上げることができず、現在18位と、降格圏内を彷徨うバレンシア。ホームでの戦いではあったが、このセビージャ戦でも苦戦を強いられる。前半をスコアレスで折り返したが、後半に入ると、55分にCKの流れから失点。さらに75分には、相手の華麗なパスワークから追加点を許した。

その後、反撃に出たいバレンシアだったが、84分にイライクス・モリバが退場。10人での戦いを余儀なくされ、0-2のまま試合終了のホイッスルを迎えている。2連敗を喫するとともにここ4試合白星がなく、なかなか浮上のキッカケを掴むことができていない。
バレンシアは今季、経験豊富なウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが、マンチェスター・ユナイテッドから加入。さらに、バルセロナからU-21スペイン代表MFニコ・ゴンサレス、ローマからオランダ代表経験もあるFWジャスティン・クライファート、リヨンからトルコ代表DFジェンク・エズカジャルといった若き有望株たちをレンタルで獲得した。

しかし、こういった積極補強も実らず、第29節終了時点で7勝6分16敗の勝ち点「27」。データサイト『opta』によると、29試合を消化して勝ち点「24」しか積み上げることのできなかった1985-86シーズン(5勝9分15敗)以降では、同シーズンに次いで今季が最小だという。なお、1985-86シーズンは16位でフィニッシュし、クラブ史上初となる降格の憂き目にあっている。

37年前の“悪夢”が脳裏をよぎるバレンシア。リーグ戦は残すところ9試合となったが、降格を回避することができるのか。なお、降格圏外にいる17位アルメリアとは勝ち点差「3」となっている。

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