アトレティコで出場機会激減のヴィツェル 自身の現状に何を思う?

アルメリア戦でフル出場を果たしたヴィツェル photo/Getty Images

アルメリア戦で約1ヶ月半ぶりのスタメン

アトレティコ・マドリードに所属するベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルが、クラブでの自身の現状について口を開いた。

現在34歳のヴィツェルは、昨夏に2018年から4年間過ごしたドルトムントを退団し、アトレティコへ移籍。これまで母国ベルギーをはじめ、ポルトガル、ロシア、中国、ドイツでプレイしてきた同選手だが、6カ国目の挑戦の地としてスペインを選んだ。

新天地では、すぐさまレギュラーの座を獲得し、スリーバックの一角やボランチとして出場してきたヴィツェル。しかし、2023年に入ってから状況が一変しており、出場機会が激減している。好調なチームとは裏腹に、今年は公式戦で5度しかスタメン入りがないのだ。
そんなヴィツェルが先日、スペイン『as』のインタビューに応じ、「調子はいいし、普段と変わらずポジティブだね。我々は良い挙動の中にいる。今はプレイ回数が減ってきてしまったけど、毎日ハードワークしているよ。自分の番が来たら戦える準備はできているんだ」とコメント。さらに「名声を失ったからといって、将来の私が変わるわけではない。みんなのプレイが普段よりもいいんだよ。だから、私はここにきた最初と同じくらい今も幸せだ」とクラブへの満足感を示していた。

そして、ヴィツェルは16日に行われた第29節アルメリア戦で、3月4日以来のスタメン出場を果たし、90分間プレイしきった。「調子がいい」と述べていた通り、約1ヶ月半ぶりのスタメンとは思えないような安定したパフォーマンスを披露。パス成功率は、スタメン出場を果たした選手の中でトップとなっており、驚異の「98%」を記録していた。

なお、アトレティコと1年契約を締結していたヴィツェル。アルメリア戦でスタメンフル出場を果たしたことにより、「公式戦25試合にスタメン出場、もしくは45分以上プレイ」というアトレティコとの契約延長条件を満たしたと思われる。

やはり、ヴィツェルのビルドアップ能力や経験の豊富さは、チームにとって貴重だ。与えられたチャンスを生かし、残りの試合でも存在感を発揮することができるか。

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