「個人的にはハンドとは……」 マンC対ライプツィヒで起きた“背後からのハンド”判定に疑問の声続々

マンCはハーランドのPKで先制に成功 photo/Getty Images

エデルソンのタックルにも疑問の声が

14日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ、マンチェスター・シティVSライプツィヒの一戦ではいくつか議論を呼ぶ判定があった。

まずは19分、マンCにPKが与えられた場面だ。コーナーキックからマンCのMFロドリがヘディングで合わせると、そのボールがライプツィヒDFベンヤミン・ヘンリクスの伸ばした右腕にかすった。主審はVARでチェックしてからPKと判定し、マンCはこれをFWアーリング・ハーランドが決めて先制に成功している。

確かに映像で確認すると、ヘンリクスの右腕にボールは触れている。しかし少し触れた程度で、ボールの軌道が大きく変わったわけではない。しかもヘンリクスはロドリに背を向けており、後方から飛んできたボールが腕に当たったことになる。やや不運と言えるプレイだ。
これには『BT Sport』で解説を務めたマンCのOBネダム・オヌオハ氏もPKとは思えないとコメントしている。

「個人的にはハンドとは思わなかった。PKが与えられたけど、そうは見えなかったよ。ロドリでさえアピールしていなかったからね。ヘンリクスには本当に僅かしか触れていなかった」

マンチェスター・ユナイテッドOBリオ・ファーディナンド氏も「規則としてPKになったんだと思うが、必ずしもそれに同意しなければならないという意味ではない。ヘンリクスはボールを見ていなかったし、ボールは後方から来ていた。誤った判断だと思う」と続く。

その直後にも物議を醸すプレイがあった。24分、前線から積極的にプレスをかけたマンCは相手のGKヤニス・ブラスヴィヒがロングボールを蹴ろうとしたところへハーランドが突進。ボールを蹴り終えたブラスヴィヒと接触があり、これも一部ではハーランドのファウルだったのではないかとの意見が出ている。マンCはそのボールを拾ったところから最終的にハーランドが2点目を決めており、ライプツィヒにとってはダメ押しの1点となってしまった。

さらに前半にはライプツィヒがロングボールを放り込み、対応に飛び出したマンCのGKエデルソン・モラレスとライプツィヒMFコンラート・ライマーが接触するシーンがあったが、主審はファウルなしと判断。エデルソンのタックルがライマーにヒットしていたが、主審はこれを流したのだ。ライプツィヒFWティモ・ヴェルナーが必死に抗議したが、それに対して主審はイエローカードを出している。

これらの判定について、SNS上では「エデルソンにファウルの笛さえ吹かなかった。レッドでもおかしくない」、「PK判定はワーストの判断だ」など、不満の声が挙がっている。ライプツィヒが勝つにはマンC相手にパーフェクトな90分を過ごす必要があったが、それだけに最初の2点で心が折れたところはあるだろう。出来る限り0-0の時間を長く続けたかったはずで、微妙な判定からプランが崩れたのは不運だったか。最終的には0‐7と大敗で2ndレグを終え、ライプツィヒはベスト16で姿を消すことになった。

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