フランスで覚醒した若きアタッカーを巡る戦い 今夏の移籍市場で“ミラノダービー”勃発か 

フランスで圧巻のパフォーマンスを披露するバログン photo/Getty Images

CF事情に不安を抱えるミランとインテル

今季フランスで覚醒している若きアタッカーを巡り、今夏の移籍市場で“ミラノダービー”が勃発するかもしれない。

ACミランとインテルの2クラブが現在、来季へ向けて熱視線を送っているのがスタッド・ランスに所属するU-21イングランド代表FWフォラリン・バログンだ。

現在21歳の同選手はアーセナルの下部組織で育ち、2020年10月にトップチームデビュー。ただ、その後は思うような出場機会に恵まれず、昨季後半戦に続いて今季もレンタル移籍をすることになった。2度目の武者修行の地はフランス。日本代表FW伊東純也も加入したスタッド・ランスでプレイすることとなった。
すると、この移籍が功を奏したのか、開幕戦からここまでゴールを量産。リーグ戦26試合に出場して16ゴールを記録している。チームも現在19試合負けなしとなっており、今季好調なスタッド・ランスの原動力となっているのだ。

高い将来性に加えてこういった活躍もあり、新戦力としてバログンに白羽の矢を立てたのがミラノの名門2クラブだ。ミランはズラタン・イブラヒモビッチがキャリアの黄昏時で、新戦力のディボック・オリギはここまでインパクトを残せず、オリヴィエ・ジルーもキャリアの晩年を迎えつつある。そのため、伊『Gazzetta dello Sport』などによると、ミランはセンターフォワードに関して長期的な選択肢を視野に入れつつ、バログンの獲得を真剣に考えているという。

一方のインテルも、ミランと同様に来季以降のセンターフォワード事情に不安を抱えている。レンタルで復帰を果たしたロメル・ルカクがここまでパッとせず、当初はレンタル期間の延長も視野に入れていたが、今季限りで打ち切る可能性が出てきたとのこと。そして、今季限りで契約が満了を迎えるエディン・ジェコは今夏の退団が濃厚とされ、ホアキン・コレアもチームに見合った結果を残せていない。そこで市場に目を向けると、補強候補に挙がったのが、勢いに乗るバログンだったというわけだ。

フランスでこれだけの結果を残す若き逸材をアーセナルが簡単に手放すとは思えないが、今夏の移籍市場でバログンが人気株のひとりとなることは間違いないだろう。アーセナルとの契約は2025年まで。バログンの今夏の去就はいかに。

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