デビューから“12年”の時を超えてブンデス得点王へ ブレーメンに戻ってきた大型FWが過ごす全盛期

ブンデスリーガ得点ランク1位に立つフュルクルク photo/Getty Images

レヴァンドフスキが抜けて得点王獲得のチャンスが

2011-12シーズンにブレーメンでプロとしての一歩を踏み出してから約12年。ブレーメンのエースとしてブンデスリーガ得点王に近づく未来を予想していただろうか。

現在ブンデスリーガ得点ランクで首位に立っているのは、14ゴールを挙げているブレーメンFWニクラス・フュルクルクだ。

バイエルンからFWロベルト・レヴァンドフスキが抜けたことも大きいとはいえ、フュルクルクにとっては得点王のタイトルをゲットするチャンスだ。昨年はドイツ代表の一員としてワールドカップ・カタール大会を戦うなど、今年2月に30歳を迎えたフュルクルクにとって今季は特別なシーズンとなっている。
フュルクルクは若い頃より大成功を収めてきた選手ではなく、デビュー当初は思うような結果が出なかった。ブレーメンの下部組織を経て2011年にデビューしたものの、トップチームでは結果を残せぬまま2014年にニュルンベルクへ完全移籍。

当時ニュルンベルクはブンデスリーガ2部に所属しており、フュルクルクは2部から下積みを始めることになった。

その後ハノーファーの一員としてブンデスリーガ1部へ戻ってきたが、2018-19シーズンと2019-20シーズンは怪我に苦しんだ。2019-20シーズンからは古巣ブレーメンへと戻ってきたが、僅か11試合の出場に留まっている。本人にとってかなり苦しい時間だったはずだ。

しかし、諦めなかったフュルクルクは遅めのブレイクを果たした。復帰したブレーメンでは昨季リーグ戦で19ゴールを挙げ、今季もここまで14ゴールを挙げている。

まだ決着は先の話だが、今季は得点王獲得のチャンスだ。ブレーメンでのデビューから時間はかかったが、ドイツ代表にも選ばれるほどの大型ストライカーへと成長したフュルクルクは全盛期を迎えている。

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