“10分強”で残した電光石火のインパクト 「彼の速さには驚かされた」とペリストリの突破力をマンUのOBたちも称賛

右サイドから良い仕掛けを見せたペリストリ photo/Getty Images

きっちり仕事を果たした

短時間でアピールに成功した。10日に行われたヨーロッパリーグのレアル・ベティス戦1stレグに途中出場した21歳FWファクンド・ペリストリのプレイをクラブOBのポール・スコールズ氏やオーウェン・ハーグリーブス氏が褒め称えている。

2020年10月にマンUへと移籍してきたペリストリ。ウルグアイ代表の一員としてワールドカップ・カタール大会に4試合出場した彼は、今年1月上旬に行われたカラバオカップのチャールトン・アスレティック戦でようやくトップチームデビュー。2月上旬にはリーズ・ユナイテッド戦でプレミアリーグデビューも飾っていた。

そして今回のベティス戦では82分から途中出場し、ヨーロッパリーグデビューを果たしている。すると出場直後のCKの流れからいきなり右サイドをドリブルでえぐり、中央にいたMFスコット・マクトミネイへクロス。シュートはキーパーに防がれたが、こぼれ球をFWボウト・ベグホルストが押し込んだ。さらに後半アディショナルタイムにはMFブルーノ・フェルナンデスからのスルーパスを引き出し、シュートまで完結。少ない出場時間の中で持ち味を存分に発揮した。
英『Daily Mail』 によると、スコールズ氏はこのペリストリの活躍を見て、ベティス戦の2ndレグで先発出場の機会が与えられてもおかしくないと考えているようだ。

「彼は今夜、(もっと先発するために)自分の存在を主張した。彼は右サイドでとても速く見えた。ストレートターンから回り込み、スピードでディフェンダーを打ち破り、ビッグマン(ベグホルスト)のゴールをお膳立てした」

「(来週はペリストリの先発出場が)見られると私は思っている。ただ、(エリック・)テン・ハーグはあまり変化を好まないと思う。彼は試合の中でリズムを作れる選手が好きなんだ」

「でもそういった選手たちは試合数が多いから休養が必要だ。ルーク・ショーには休みが必要に見えるし、カゼミロもそうかもしれない。若い選手たちにヨーロッパのサッカーを経験させることは、彼らの将来を良い方向に導くだろう」

また、ハーグリーブス氏はスピードで勝負したペリストリの王道かつシンプルなプレイを評価している。

「(なぜ彼がもっとプレイしないのか)分からないよ。彼の速さには驚かされた。ジェイドン(・サンチョ)やアントニーのような選手たちはゆっくりドリブルをしたがる。でも彼は一切そんなことを望んでいなかった」

「彼はアウトサイドからスプリントで人を抜き去るという昔ながらのプレイを狙っていた。見事なカメオ出演だ。ユナイテッドのファンはもっと彼を見たいと思うだろう」

まだマンUのトップチームでは先発出場の経験がないペリストリだが、今回の活躍でそこに一歩近づいたことは間違いない。今後も彼の活躍に注目だ。

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