ミランでいきなり完成した“ティアウの3バック” ドイツ代表にも推薦される若きCBが見せる未来

昨夏ミランに加入したティアウ photo/Getty Images

シャルケからやってきた大型CB

2023年が始まってから苦戦が続いていたミランは、3バックへの変更で流れを変えようと試みた。

指揮官ステファノ・ピオリの下では[4-2-3-1]がメインだったが、そのこだわりを捨てたのだ。そこで最終ラインの一角に抜擢されたのが21歳のドイツ人DFマリック・ティアウである。

昨夏のミランはFWチャールズ・デ・ケテラエルを筆頭に新戦力の補強が当たらなかったとも言われるが、シャルケから加入したティアウも序盤はほとんど出番がなかった。
しかし、ピオリは2月10日のトリノ戦で3バックの一角に指名。その4日後に行われたトッテナムとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグでもティアウを先発に選んでおり、この大胆なスタメン変更が当たった。

今月4日に行われたフィオレンティーナ戦は1-2で落としてしまったが、年明けから続いていた嫌な流れが一旦落ち着いたのは確かだ。ティアウを加えた3バックに変更してからは失点が減り、フィオレンティーナに負けるまでリーグ戦では3連勝、前述のトッテナム戦も1-0で勝利している。

今回のフィオレンティーナ戦もそうだったが、3バックの顔ぶれはティアウ、ピエール・カルル、フィカヨ・トモリの若手が並ぶケースが多い。伊『Gazzetta dello Sport』もこの3人には未来があると期待しており、ティアウが経験を積んでいるのは大きい。3バックで固定する必要はないが、1つのオプションにはなるだろう。

独『Sport1』はドイツ代表監督ハンジ・フリックにとってもティアウが選択肢になるかもしれないと取り上げており、194cmのサイズを備えているのも魅力的だ。

2月から一気に序列が入れ替わったところもあり、ティアウをシャルケから引き抜いた判断は正解だったと言えよう。

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