古橋の”先輩”はプレミアでどうしている? セルティックでは2度得点王、それでもプレミアでは一桁得点の現実

セルティックからクリスタル・パレスへ向かったエドゥアール photo/Getty Images

最近ではクリスタル・パレスが関心とも

セルティックで得点を量産するFW古橋亨梧(28)に5大リーグ挑戦のときはくるのか。最近ではイングランド・プレミアリーグのクリスタル・パレスが関心を寄せているとの話題も出ており、ステップアップを期待している日本のファンも多いはずだ。

今季スコットランド国内リーグでは19ゴールを奪っている古橋だが、プレミアリーグは高い壁となるだろう。今と同じように得点量産とはいかない。

気になるのが『先輩』の現状だ。2021年には、セルティックに在籍していたフランス人FWオドソンヌ・エドゥアールがクリスタル・パレスへと移籍。仮に古橋がクリスタル・パレスへ向かうとなれば、エドゥアールと同じルートを辿ることになる。年齢は古橋より若い25歳だが、ルート的には先輩と言ってもいい。1つの参考にはなるだろう。
エドゥアールはセルティック在籍時の2019-20シーズンに22ゴール、2020-21シーズンに18ゴールを記録し、2シーズン連続で国内リーグ得点王を獲得。まだ分からないが、今季19ゴールを記録して得点ランク首位の古橋も得点王のチャンスがある。スコットランド国内リーグ得点王獲得からプレミア挑戦となれば、これもエドゥアールとの共通点になる。

だが、エドゥアールもプレミアではやや苦戦気味だ。クリスタル・パレスが中堅クラブということも関係しているだろうが、単純にセルティック在籍時とは1試合平均シュート数が落ちている。

セルティックでプレイしていた2020-21シーズンの1試合平均シュート数は3.5本、合計すると31試合で110本となっているが、クリスタル・パレスでは昨季の平均シュート数が1.4本まで低下。合計すると28試合で40本に留まり、得点数は6点だった。

今季はここまで平均1.2本となっており、得点数は3点。やはりプレミアで二桁得点を狙うのは難しい(データは『WhoScored』より)。

古橋は先日の独メディアとのインタビューにてセルティックで多くのタイトルを獲得することに集中しているとコメントしていたが、プレミアの中堅クラブとなるクリスタル・パレスへ移籍すれば1試合で得られるシュートチャンスは確実に減るだろう。国内リーグで王者の立場にあるセルティックとは環境が異なる。

ストライカーにとってはゴールこそが最大の自信となり、5大リーグ挑戦だけがキャリアの正解ではないのかもしれない。セルティックで安定的にゴールを重ね、そこから日本代表へと繋げていく道もある。

現在28歳の古橋はどのような決断を下していくのか。5大リーグ挑戦も見てみたいが、セルティックで長く続ける選択肢も間違いではないだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ