オルンガ、バネガ、イガロ、マレガ…… ACL決勝で浦和を襲う西地区のタレント軍団が恐ろしい

CWCでも強かったアル・ヒラルは要警戒 photo/Getty Images

サウジ、カタールのチームは危険だ

浦和レッズが待つアジアチャンピオンズリーグ(ACL)ファイナルへ進んでくるチームはどこになるのか。西地区の決勝トーナメントがスタートしたが、こちらの地区には豪華なタレント集団が顔を揃える。

まずは今月のクラブワールドカップで決勝まで進んだサウジアラビアのアル・ヒラルだ。20日より再開した決勝トーナメント1回戦ではアル・アハリを3-1で撃破しており、クラブワールドカップでの勢いそのままといった印象だ。

前線にはムサ・マレガ、オディオン・イガロ、ルシアーノ・ビエットといった外国人助っ人が並び、それを昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会でアルゼンチンを撃破するサプライズを起こしたサウジアラビア代表の主力選手たちがサポートしている。
右サイドバックのサウド・アブドゥルハミド、センターバックのアリ・アル・ブライヒ、大型MFモハメド・カンノ、アルゼンチン戦で強烈ミドルも決めたテクニシャンのサーレム・アッ・ドーサリーらはアジアでもトップクラスのタレントと言っていい。

同じサウジアラビアからは、アル・シャバブもベスト16を突破している。何と言っても最大の注目は元アルゼンチン代表MFエベル・バネガの存在で、ベスト16のナサフ戦でも得点を記録。中盤からチームをコントロールする頭脳だ。

さらに前線にはスペインのセルタからレンタルで加わっているサンティ・ミナがいる。国内リーグでは17試合で5ゴール3アシストとまずまずの成績を残しており、ミナも要警戒か。

カタールからは、アル・ドゥハイルだ。ベスト16では同じカタールのアル・ラーヤンをPK戦の末に撃破しているが、今大会で8ゴールを決めているブラジル人MFルイス・ジュニオール、柏レイソルでも大暴れしていたFWマイケル・オルンガが強烈だ。

特にオルンガは昨季カタール国内リーグで25ゴールを奪って得点王を獲得しており、今季も13試合で10ゴールと手がつけられない。193cmのサイズも驚異で、もはやアジアでプレイするレベルの選手ではない。その危険度はJリーグを見てきた人が誰よりも理解していることだろう。

そこにカタール代表の主力としてプレイしてきたFWアルモエズ・アリ、ムハンマド・ムーンターリー。DFバッサム・ヒシャム・アル・ラーウィー、MFカリム・ブディアフらが絡んでいく。カタール大会は残念な結果に終わったが、油断してはいけない選手たちだ。

準々決勝ではアル・ドゥハイルVSアル・シャバブ、アル・ヒラルVSフーラード(イラン)の組み合わせとなっているが、どこが勝ち上がってきても脅威だ。特にカタールとサウジアラビアのクラブは浦和にとって危険な相手となるだろう。アジアNo.1の座を掴みたいところだが、危険すぎる助っ人たちを浦和は抑え込めるのか。4月29日の決勝1stレグ、5月6日の2ndレグが今から楽しみだ。

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