“ソシエダの久保”は4G5Aで早くもキャリアハイ更新 「より成長させてくれる」ラ・レアルは安息の地か

ソシエダで幸せを感じている様子の久保 photo/Getty Images

ソシエダの攻撃を牽引している久保

レアル・マドリード在籍時にはマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェといったクラブをローンで渡り歩いたものの、今季はレアル・ソシエダへと完全移籍した日本代表FW久保建英。このチームでは中心選手として活躍できていることもあり、多少なりとも居心地の良さを感じているようだ。
 
現在ラ・リーガ3位と好調のソシエダにおいて、レギュラーの1人としてプレイしている久保。これまでのキャリアハイの成績は2019-20シーズンのマジョルカ時代に残した公式戦4ゴール4アシストだったが、18日のセルタ戦で記録したFWミケル・オヤルサバルへのアシストにより、今季の成績はすでに4ゴール5アシストに到達。キャリアハイを更新している。
 
もちろん周りのレベルが高くチャンスの数が多いということも彼の好成績を後押ししているはずだが、攻守における久保自身のプレイの幅が大きく広がっていることも間違いない。スペイン『AS』によると、久保は先日『Radio Euskadi』のインタビューに応じており、その内容からは、久保の活躍の背景に“ソシエダの居心地の良さ”があることが窺える。
 
「このクラブに所属していることはとても幸せなことだ。みんなに愛されていると感じるし、結果もついてきている。プレイできていることやチームが上手くいっていることには満足している」
 
「このチームは選手たちをより成長させてくれると思う。特に海外から来た選手はそれを感じている。だからこそ、海外から来た選手たちのクオリティが飛躍的に向上するんだ」
 
久保以外にソシエダでプレイしている海外選手で言えば、ノルウェー代表FWアレクサンデル・セルロートの存在が挙げられる。ソシエダ1年目だった昨季は特筆すべきほどの活躍を見せられなかったセルロートだが、2シーズン目の今季は久保らと共にソシエダの攻撃を牽引。直近リーグ戦8試合5ゴールとシーズン後半戦に入ってからも調子を上げており、成長の跡が見える。久保の言葉を裏付ける選手の一人と言えそうだ。
                                              
現在の久保には古巣レアルやバルセロナからの関心といった噂も飛び交っているが、ここまでの彼の成長ぶりや活躍、本人の発言を踏まえれば、まだ当分はソシエダを離れない方が良いだろう。さらに言えば、来季チャンピオンズリーグの舞台で戦えるとさらに久保の成長に結びつきそうだが、ソシエダはこのままトップ4フィニッシュを果たすことができるか。

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