マンU入り間近の大型FWベグホルストは“熱い男” メッシにも気後れしない自信家ぶりはプラスに働くのか

今季はトルコのベジクタシュでプレイ photo/Getty Images

ピッチ内外でマンUを盛り上げてくれそうだ

マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が現実味を帯びている30歳のオランダ代表FWボウト・ベグホルスト。彼は197cmという巨体を持ち合わせるだけでなく、強い個性も有しているようだ。
 
FWクリスティアーノ・ロナウドが退団したこともあり、最前線を務められる選手が少なくなったマンU。FIFAワールドカップ・カタール大会のアルゼンチン戦で、途中出場から2ゴールを奪う活躍を見せた大型ストライカー、ベグホルストに目をつけている。
 
現在ベグホルストはバーンリーからベジクタシュへとローン移籍中だが、移籍市場に精通するジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏はマンUがベグホルストをローンで獲得することで合意に至ったとTwitter上で公表している。あとはベジクタシュがベグホルストの後釜を見つければ移籍が成立する見込みのようだ。
 
こうなると気になるのはベグホルストがどういった選手なのかというところ。英『The Athletic』は、よりダイレクトなプレイが必要となる際にチームに別の手段をもたらしてくれる選手だと伝えているが、バーンリー時代にはサイズの割にオープンプレイでの空中戦で苦戦し、より足下でボールを受けたがっていたと指摘。ワールドカップのアルゼンチン戦ではヘディングと左足からゴールを奪っていたため、ハイボールが苦手という訳ではないはずだが、プレミアリーグで空中戦を支配できるほど得意ではないのかもしれない。
 
また、それ以上に気になるのがベグホルストの性格だ。ピッチ外での彼は物静かで穏やかな人物だと同メディアは述べているが、ピッチ内では非常に競争心が強いとも指摘している。臆することなくチームメイトに自分の考えをぶつけられる選手で、バーンリー時代にはチームを改善するために夜遅くまでチームメイトにメッセージを送っていたほど向上心が強いようだ。
 
その一方、自信家ゆえにチームメイトと衝突することもあり、その態度が傲慢と捉えられることもあったという。ワールドカップでは試合後にFWリオネル・メッシに対して暴言を吐いたことが問題になっており、そういった振る舞いの部分は良くも悪くも注目となりそうだ。
 
ワールドカップ明けのマンUは公式戦6戦全勝と好調を維持しており、リーグ戦トップ4フィニッシュが視野に入ってきている。ヨーロッパリーグ、FAカップ、カラバオカップといったカップ戦でも生き残っているため、タイトル獲得の可能性もまだ大いに残されているが、ベグホルストの加入は追い風となるのか。彼の熱さがプラスに働くことを祈るばかりだ。

※記事中に誤りがございました。「FIFAワールドカップ・オランダ大会」となっておりましたが、正しくは「FIFAワールドカップ・カタール大会」でした。ここにお詫びし訂正させていただきます。

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