W杯最優秀若手エンソ・フェルナンデスはベンフィカの練習を無断欠席 チェルシー移籍が加速か

ワールドカップを経てステップアップとなるのか photo/Getty Images

後味の悪い退団となってしまうかもしれない

ワールドカップ・カタール大会で36年ぶりの優勝を成し遂げたアルゼンチン。このチームで中盤の一角を担い、大会最優秀若手選手賞に選ばれたMFエンソ・フェルナンデスはチェルシー行きが噂されているが、移籍決定までもうまもなくかもしれない。
 
夏にリーベル・プレートからベンフィカへと移り、今季はポルトガルでプレイしている21歳のE・フェルナンデス。9月のホンジュラス戦でアルゼンチン代表デビューを飾ったばかりの選手だが、ワールドカップではグループステージ3戦目からスタメンに定着。途中出場だった初戦2試合も含め、アルゼンチンが戦った7試合全てに出場し、攻守において存在感を放った。
 
英『Evening Standard』によれば、彼の獲得を望んでいるチェルシーはすでにE・フェルナンデス本人と条件面で大筋合意に達しているという。移籍金はチェルシーのクラブ記録となる1億1200 万ポンド(約174億円)となるようだが、夏に2億7300万ポンド(約424億円)を費やしたチェルシーはUEFAの財政監視リストに載っているため、3750 万ポンド(約58億円)での3回払いを望んでいるようだ。
 
また、ワールドカップを終えてベンフィカへと戻ったE・フェルナンデスは、先月末に行われたブラガ戦に出場した後、大晦日を祝うために無断で故郷のアルゼンチンへ帰ってしまった模様。彼はまだベンフィカに戻っておらず、先週行われた2回のトレーニングも欠席したため、クラブから何らかのべナルティが課せられる可能性があるという。そういった経緯もあり、ブラガ戦がE・フェルナンデスにとってのベンフィカでの最後の試合になったと考えられているようだ。
 
彼を獲得したいチェルシーは、MFエンゴロ・カンテとMFジョルジーニョという中盤の主力2人との契約が今季限りで満了となる。両者ともに退団も噂されているため、チェルシーはさらなる成長も見越してE・フェルナンデスを中盤の軸に据えようと考えているのだろう。高額な移籍金は選手のプレッシャーとなってしまう恐れもあるが、移籍が決まった暁にはそれをはねのけるような活躍を見せてほしいところだ。

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