プレミアで3度の大物食い成功 “BIG6キラー”ブレントフォードの強さの秘密

好調を維持するブレントフォード photo/Getty Images

リヴァプールを打ち破った

プレミアリーグの魅力の一つに中堅クラブの躍進がある。近年であればウェストハムやレスター・シティがBIG6の脅威になっていた。今季はそんなウェストハムやレスターが苦戦しており、ニューカッスルやブライトン、ブレントフォードといった新たな面々がトップハーフに名を連ねている。

ブレントフォードは長年、下部リーグを主戦場としており、昨季イングランドのトップカテゴリーであるプレミアリーグに昇格。13位でシーズンを終え、今季もプレミアを舞台に戦っている。

今季はここまで18試合を終えて勝ち点26の7位。リーグ戦では直近6戦負け知らずで、評価を上げている。
今季のブレントフォードで見るべきは対BIG6の成績だ。ここまでマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティ、トッテナム、リヴァプールと対戦し、3勝2分1敗の好成績を残している。昨季、終盤までリーグ優勝を争ったシティとリヴァプール相手に勝利しているのだ。

ブレントフォードは4バックと3バックを使い分けており、対BIG6では3バックで試合に臨むことが多い。

守備面では5バック化して堅守を披露し、攻撃面では強烈なカウンターと空中戦を強みとするセットプレイでゴールを狙う。3-1で勝利したリヴァプール戦ではそんなセットプレイの強さが光っていた。先制点となったイブラヒマ・コナテのオウンゴール、取り消された26分の右コーナーキック、39分に再び取り消されたゴールもセットプレイからだ。これほどセットプレイで強さを見せられるチームはそうない。セットプレイ時のアイデアもそうだが、シンプルに空中戦を得意としている選手の多さも影響していそうだ。センターバックのイーサン・ピノックとベン・ミーはリヴァプール戦で共に4度エアバトルを制している。

リヴァプール戦で輝いたヨアネ・ウィサの活躍はブレントフォードの勢いを継続させるものとなりそうだ。本来このポジションにはイヴァン・トニーが入るのだが、この試合は怪我で出場していない。そもそもトニーは規約違反で起訴されており、有罪が確定すればピッチに立つことはできない。それをカバーできるウィサの活躍は大きい。

次の対BIG6は2月アウェイでのアーセナル戦だ。前半戦で唯一ブレントフォードを破ったBIG6のチームであり、どのような戦いが繰り広げられるのだろうか(データは『SofaScore』より)。

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