ベリンガムさえ獲得できれば白い巨人の改革は完了する? BBC、CMKに代わる未来予想図

着々と若手の補強を進めるレアル photo/Getty Images

世代交代の準備は進んでいる

新たなるブラジルの至宝と注目されるパルメイラスFWエンドリック(16)の獲得で合意したレアル・マドリード。16歳の新星は2024年夏にレアルへ合流する見込みとなっており、また一人ブラジルのヤングスター候補がマドリードの地へとやってくる。

1年半後の2024年にどんなチーム構成となっているか正確に予測することはできないが、スペイン『MARCA』は『BBC、CMKからの改革が完了へ近づいている』と見ている。

BBCとは、ご存知カリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル、クリスティアーノ・ロナウドで構成された3トップのことだ。2010年代の成功に大きく貢献したトリオは、チャンピオンズリーグ3連覇など多くのタイトルをもたらした。
このうち今もチームに残っているのは35歳のベンゼマのみで、そのベンゼマも世代交代のタイミングが近づいている。エンドリックにいきなりの活躍を求めるのは酷だが、将来的にはヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエス、エンドリックとのブラジル人3トップ完成もあり得る。BBCに代わる新・攻撃ユニット誕生の時は近い。

CMKは、カゼミロ、ルカ・モドリッチ、トニ・クロースで構成された中盤トリオだ。このうちカゼミロが今夏にチームを離れており、モドリッチも37歳と大ベテランだ。クロースは来季でクラブとの契約が満了となり、延長されるかどうか注目されている。いずれにしてもクロースも来月4日で33歳を迎えるため、モドリッチと合わせて中盤にも世代交代の波がきている。

ここにはFIFAワールドカップ・カタール大会でも活躍したオーレリアン・チュアメニ、エドゥアルド・カマヴィンガの若手フランス人MFコンビに加え、ウイングもこなせるフェデリコ・バルベルデがいる。バルベルデが急成長したのも大きく、今ではワールドクラスのMFだ。

そして今後の獲得が期待されているのがドルトムントMFジュード・ベリンガム(19)だ。多くのクラブの注目を集めるベリンガムについて、同メディアはベリンガムさえ獲得できればレアルの改革は完了するとの考えだ。CMKからの世代交代へベリンガムが最後のピースというわけだ。

最終ラインもセルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランが抜けた穴をダビド・アラバ、アントニオ・リュディガー、若いエデル・ミリトンで埋めており、ここの変更もスムーズに進んだ。GKティボー・クルトワもまだ30歳とGKにしては若い方であり、守備陣はそれほど大きく手を加えずとも大丈夫か。

レアルは2018‐19シーズンにリーグ戦3位、チャンピオンズリーグ・ベスト16敗退と苦しい時間も過ごしたが、ヴィニシウスら若手の成長を促しつつ再び欧州トップの座へと戻ってきた。改革はまだ進行中で、2024年の若き銀河系軍団完成まであと少しだ。

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